元気になるエンタメ。#03

『ミス・アメリカーナ』で知る、素顔のテイラー・スウィフト。

特集

インスタのフォロワー数1億3000万以上を誇るテイラー・スウィフト。歌姫の原動力とその素顔に迫るドキュメンタリー映画、『ミス・アメリカーナ』の魅力をご紹介!


『ミス・アメリカーナ』(2020年)

アメリカのシンガーソングライター、テイラー・スウィフトと聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろうか? 華やかな成功者であり、恋多き女性で、かつては“テイラー軍団”と呼ばれた女の友情関連でゴシップ誌を賑わせたこともあるセレブリティ。いっぽうで真面目なクリスチャンらしく「良い人と思われること」「正しいことをする」を目指してきたというテイラーは、自らも語るように“good girl”でいることが人生で重要だったという。おそらくはその優等生的なイメージもあってか、しばしば口さがない業界内外でバッシングにもさらされてきた。

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2018年の選挙結果に落胆し、その悔しい思いを託した楽曲「Only The Young」の誕生の舞台裏も。監督はドキュメンタリー映画『いのちの深呼吸』のラナ・ウィルソン。

2020年のドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ』は、そんなテイラーのアーティストとしてだけでなく、女性として、人間として成長する姿を、彼女自身の素直な語り口とともにまっすぐに捉えている。ちょっと子どもっぽい部屋着で子猫とたわむれながらピアノを弾く無邪気さと、ステージに立つ堂々たるスターとしてのカリスマ性。曲作りにおけるひらめきの瞬間や、創造の過程で感じられる生き生きとした躍動感。そんな映像の数々からは、テイラーの知られざる胸の内がさまざまな形で伝わってきて、想像以上に“普通の人”としての彼女に出会う楽しみも。

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いっぽうで16歳でデビューし、周囲の期待にこたえ続けてきた彼女が“自分らしさ”を取り戻すために下したふたつの決断には、とても心を動かされる。そのひとつは、2018年にアメリカ中間選挙でタブーとされてきた政治問題に言及し、民主党支持を表明したこと。テイラーのルーツであるカントリーミュージックは保守的な白人層に特に人気のある音楽ジャンルだ。かつてカントリー界の人気女性トリオ、ディクシー・チックスが政治問題に言及し、壮絶な批判とボイコットを受けた事件も劇中に印象的に登場する。関係者は一様に歌手生命の危機を強く訴える中、テイラーは葛藤しながらも自らの生きる道を選択する。いまだ女性アーティストが抱える根深い業界の問題も浮き彫りになり、あらためてテイラーが踏み出した一歩の大きさを実感する。

『ミス・アメリカーナ』予告編。

もうひとつは、見た目の完璧さにこだわるあまり過度のダイエットを行っていたことも赤裸々に話している点だ。周囲の評判に振り回されることなく、適切な食事をおいしく食べて、自分らしく、前を向いて、大好きな音楽を続けていく。ラストの少しふっくらした彼女の笑顔はナチュラルで、肩の力が抜けていていい感じ! 深呼吸をして、好きな音楽をかけて気持ちをリセットしたくなる。

『ミス・アメリカーナ』

原題/Taylor Swift: Miss Americana
監督/ラナ・ウィルソン
出演/テイラー・スウィフト、アンドレア・スウィフト、スコット・スウィフトほか
Netflixオリジナル映画
Netflixにて独占配信中

texte:SACHIE IMA

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