詩を読んだら燃やし、仄かな蒸留酒の香りを楽しんで。

Culture 2021.01.05

読んだら火をつける、世界初の燃やす詩集。

『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』

2012xx-livre-04-1.jpg

2012xx-livre-04-2.jpg

菅原敏著 ミトサヤ刊 ¥2,420

読み終えたページを破り、マッチで火をつけ、蒸留酒の香りとともに楽しむ、世界初の燃やす詩集。

「ある日、世界中のレモンをポケットに 船に乗って逃げ出したふたり」。
非日常へと誘う切符のような44編を1編、もう1編と燃やしていくと、赤いラインに侵食されて、言葉は墨色の古裂のようにひるがえり、灰に変わる。特殊な和紙を使っているので、お香のようにゆっくり燃えて、秘密めいた儀式のような時間も、詩の続きだと気づく。

*「フィガロジャポン」2021年1月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories