オリーブ油、水......二日酔いに利く方法のウソ・ホント。

Culture 2021.01.22

二日酔いを避けるためには、禁酒に勝るものはない。しかし、お祝いにシャンパンは欠かせないという人も多い。栄養士がお酒による頭痛を避けるためのヒントを教えてくれた。

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二日酔いと戦う最善策…それは飲みすぎないこと。photo : iStock

毎年、年始に同じ後悔をする。元旦に(二日酔いによる)頭痛に悩まされるのはありがちなことだ。2021年の幕開けは例年のような新年の祝い方ではないものの、床やソファでそのまま寝てしまわず、二本足でしっかり立ち上がってベッドへ向かいたいものだ。そこで栄養士のコリーヌ・シシュポルティシュ=アヤシュ氏は一般的によく知られている二日酔いの改善策についてのウソとホントを解説する。

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飲む前にスプーン一杯のオリーブオイルを飲む。

間違い。夜、早めに軽くスプーン一杯のオリーブオイルを飲むと、一晩ぐっすり眠れる……ということはなさそうだ。「脂肪分子はアルコールの吸収を遅くする可能性がありますが、それでも翌日の頭痛を防ぐことはできません。それは本当の意味での科学的な解決策というよりもおばあちゃんの知恵です」とシシュポルティシュ=アヤシュ氏は強調する。したがって、お気に入りのオーガニックのオリーブオイルのボトルも最愛のワインボトルも、空にしても意味がない。

空腹時にお酒を飲まない。

正解。食前酒の前に何か軽く食べておかないと二日酔いのリスクは致命的になりかねない。アルコールは主に胃を通って血液に流れ込み、胃が空になるとより速く通過する。血中アルコール濃度は、空腹時に飲むと30分でピークに達するが、食事をとってから飲んだ場合、最大1時間でピークに達する。「これはアルコールの効果を遅くする真のトリックです」と栄養士は述べる。

お酒を一杯飲むごとに水を一杯飲む。

正解。「二日酔いの主な理由はアルコールによる脱水です。アルコールを飲むたびにグラス1〜2杯の水を飲むと身体の脱水が少なくてすみます。また、水分補給のレベルを維持するため、1日を通して十分な水を飲むようにしましょう」とシシュポルティシュ=アヤシュ氏は言う。

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複数の種類のお酒を飲まない。

正解。酒量が二日酔いの主な原因であるが、お酒の種類もまた翌日の私たちのコンディションに影響を及ぼす。ウイスキーや赤ワインのようなダークカラーのアルコールやシャンパンのような発泡酒には、身体が取り除くのが難しい物質が含まれている。そういった理由から、他者が飲んでいるものに手を伸ばすよりも一種類のお酒にしておくほうがよい。

飲む前にアセトアミノフェンを服用する。

間違い。アルコールによる炎症を避けるために、夕方前にアセトアミノフェンを服用して炎症を防ぐのを好む人もいる。しかし、「アセトアミノフェンは抗炎症剤ではなく、鎮痛薬です。これは二日酔いには効きません」とシシュポルティシュ=アヤシュ氏は述べる。

就寝前にアセトアミノフェンを服用する

翌日の頭痛を防ぐために、就寝時に鎮痛剤を飲むのも間違い。「アセトアミノフェンは肝臓によって代謝されます。しかし、その肝臓はすでにアルコール代謝で忙しいのです。薬を摂取して肝臓に負荷がかかると、アルコールの代謝の妨げになります」と栄養士は結論づける。

飲酒を控える。

ベストな正解。 新年のよい抱負である。

texte : Sevin Rey (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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