ウィリアム王子一家が愛する、アンマー・ホールって?

Culture 2021.05.14

ケンブリッジ公爵夫妻が結婚10周年を機に、セカンドハウスであるアンマー・ホールの内部を動画を通じて公開した。写真とともに、このお屋敷に案内しよう。

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2013年から2017年には、ケンブリッジ家の主な住居となったアンマー・ホール。 photo : Abaca

庭で追いかけっこをしたり、焚き火を囲んで夕べの団らんを楽しんだり、ノーフォークの海岸沿いを散歩したり...。パンデミック以来、ケンブリッジ公爵一家はこんな日常を過ごしていたようだ。

ウィリアム王子とキャサリン妃は、約1270万人のインスタグラムのフォロワーに向けて、エリザベス女王所有のサンドリンガム領地内にある自分たちのセカンドハウス「アンマー・ホール」の、これまでに知られていなかった部分を公開した。

【写真】アンマー・ホールをちょっと覗き見!

 

夫婦の結婚10周年を記念し、4月29日に公開された動画には、ケンブリッジ公爵夫妻がイギリス南東部の邸宅で、7歳のジョージ王子、6歳のシャーロット王女、3歳のルイ王子の3人の子どもたちとともに笑顔で登場。外出制限時にアンマー・ホールにこもったケンブリッジ公爵一家が、このカントリーハウスを部分的に公開するのは、これが初めてではない。

クリーム色のソファとオリーブグリーン色のリビングルーム

例えば2020年4月23日、一家は玄関の戸口に現れ、医療従事者を拍手でたたえた。その模様は、BBC Oneの番組「ビッグ・ナイト・イン」の中で放映された。それから数ヶ月間ウィリアム王子夫妻は、ズームを使った公務で視聴者に邸宅内の様子を定期的に公開してきた。

2020年5月、ウィリアム王子は、パンデミックにより貧困に陥った家庭に食事を提供するプロジェクト「Peek」のディレクターと連絡を取り合った。その際の動画では、クリーム色の壁にアイボリー色のカーテンがかかったウィリアム王子の書斎を垣間見ることができた。

その他の動画では、ケンブリッジ公爵一家のオリーブグリーン色のリビングルームや、葉っぱの刺しゅうをあしらったクッションが置かれたクリーム色のソファ、装飾が施された陶器のお皿、ヤシの木、黄色とライトグリーンのギンガムチェックの肘掛椅子が見て取れた。

 

 

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内装工事に170万ユーロ

ウィリアム王子一家は、普段はロンドンにあるケンジントン宮殿に住んでいるが、アンマー・ホールはかつてケンブリッジ家の本宅だった。実際、2013年から17年まで、一家はここに住んでいた。

しかし、2017年9月、ジョージ王子が登校しやすいよう、また夫妻がロンドンで公務を行うため、一家は首都にあるケンジントン宮殿に住居を移した。だからといって、一家がアンマー・ホールに住めなくなったわけではない。最近では、学校の休み期間や週末、さらには数回のロックダウン時に、一家はこのジョージアン様式の邸宅に何度も足を運んでいる。

 

 

18世紀に建てられたこの邸宅は、2011年、ケンブリッジ公爵夫妻の結婚祝いにエリザベス女王「自身」によって贈られた。ウィリアム王子とキャサリン妃は、150万ポンド(170万ユーロ)をかけてこの邸宅を改修した。改修費はイギリス王室の私有財産により賄われ、屋根の修復、キッチンの新設、より一層のプライバシー確保のための植樹などを行った。しかし以前は、この邸宅はウィンザー家の所有地ではなかった。

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ウィンザー家の所有に

1705年、アンマー・ホールはコールドハム家が所有していた。1862年、ヴィクトリア女王がサンドリンガムの領地を購入。息子のエドワード7世の結婚祝いとしてこの領地を贈り、1989年、アンマー・ホールを購入した。この赤れんがの家はその後、初代ラグビー男爵のジョン・ローダー・マフィー、ケント公爵夫妻などに貸し出された。1972年から90年には、エリザベス女王の従弟のエドワード王子とその妻キャサリンが住んでいた。

 

 

女王の城館から3キロ離れたこの邸宅には、その後10年間、チャールズ皇太子の友人ヒュー・ヴァン・クッツェムが住んでいた。その後、3000万ポンド(3400ユーロ)の価値があるこの建物は、木製キッチンの製造会社「ノーフォーク・オーク」のオーナーのジェームズ・エヴァレット一家に貸し出された。ウィリアム王子がケイト・ミドルトンと結婚し、その転居の通知が届く2013年までは。

以来ジョージアン様式のこの邸宅は、夫妻の子どもたちに申し分のない遊び場を提供している。最近この場所に、チャールズ皇太子からの贈り物としてケンブリッジ公爵夫妻の名前が彫られたブランコが設置された。キャサリン妃が、娘のシャーロット王女の6歳の誕生日に公開した公式ポートレートを撮影したのも、当然ながらアンマー・ホールの敷地内だった。

texte : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr), traduction : Yuriko Yoshizawa

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