マッチングアプリ狂想曲

コンサル男子が編み出す、論理的なマッチングアプリ攻略術。

特集

膨大な人数が登録しているマッチングアプリ。手軽に相手の情報をチェックはできても、そこから自分のタイプの人に出会えるかというと、それはまた別の話。そんな中、自分の理想の人に出会い続けられている、マッチングの達人を発見しました。マッチングアプリを通じて見えた悲喜劇を、ライターの馬越ありさが綴ります。

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写真はイメージ。 photo: Geber86_iStock

 

健さん(34歳)コンサルティング会社勤務の場合

「マッチングアプリでモテるのなんて、簡単ですよ」

高圧的なセリフを、無邪気な口調と屈託のない笑顔で言う健さん。リネンのシャツにデニム、PCが入っていると思われるリュックを合わせたアメリカの学生のような素朴なスタイルも相まって、嫌味な印象はない。聞けば、アメリカのアイビーリーグを卒業しているという。その学歴に加え、年収は2,000万円を超えているとなれば、モテるのも簡単なのだろう……と頷いていると、健さんは意外なセリフを続けた。

「マッチングアプリのアルゴリズムを解析してから、マッチングする率がグッと高くなりましたね」

都心で生まれ育ち、中高は御三家と名高い男子校で過ごした健さん。東京大学に進む同級生が多い中、外資系企業で役員を務める母親の薦めもあり、アメリカのアイビーリーグへ進んだというから先進的な考えの持ち主なのかもしれない。

「卒業後は、グローバルに働けるところに魅力を感じて、コンサルティング会社に就職しました。20代の頃は、海外が拠点のプロジェクトにも積極的に参加するようにしていましたね。数カ月ごとに、違う国で生活している年もありました」

彼女ができても、激務すぎる生活を理解してもらえずフラれることが多かったそうだ。

「デートの約束をしていても、前日にミーティングが入ってキャンセルすることも一度や二度じゃなかったですし……。彼女にも時間を有効に使ってほしいと思って、確実に会えるのが分かる当日になってから誘うようにしたら、“私のこと大切に思ってないでしょ”って怒られて」

表情から、いまだに納得がいっていないことがうかがえる。

「次に付き合った子には、毎日、仕事が終わったらLINEしてって言われて。仕事が終わるのなんて、明け方のこともあるわけで。彼女が寝ているのに、LINEだけする意味がありますかね?」

恋愛にも効率や意味を求めるのは、ハイスペックな人にありがちな傾向だが、普通の女の子には理解されにくいのだろう。

「すっごく可愛い子だったけど、一生懸命働いているのを理解してくれないのがしんどくて、長くは続きませんでしたね。つくづく、何かを一生懸命やっていて束縛しない子が良いなあと思って。けど、そういう子って忙しいから、合コンには出てこないじゃないですか。それでマッチングアプリで探そうと思ったんですよね」

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自分に合ったマッチングアプリの見つけ方

やみくもに登録するのではなく、それぞれのマッチングアプリの特徴をリサーチしたというが、どのようにリサーチしたのだろうか。

「Googleのアカウントの設定を女性に変更して“マッチングアプリ”で検索しました。そうすると、アプリごとにどういった女性をターゲットにしているか、一目瞭然なんですよね。スピリチュアルな感じで相性診断、とかうたっているアプリは理知的じゃない子が多そうだな、とか」

自分に依存しない女性を探したいと思っていた健さんは、趣味など共通点からマッチングできるアプリふたつに登録。今度は、それぞれのアプリの違いを分析しだす。

「大手のアプリよりも新しく登場したアプリのほうが、マッチングした中から実際に会える確立が高かったですね。大手のアプリだと、とりあえず安心とかノリで登録しただけ、という利用者が多いのでしょう。マッチングしてメッセージのやり取りをしても、腰が重い感じの子が多かったです」

クライアントへのプレゼンのように解説を続ける健さん。

「新しく登場したアプリは、利用者の感度が高いというか、マッチングしてからスムーズに会える子が多かったです。いわゆる“アーリーアダプター”と言われる層の行動特徴ですね」

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マッチングアプリで高確率で会えるようになる方法

効率を求める健さんは、新しく登場したアプリの方が相性が良いと判断。今度は、そこでのマッチング率・会える率を上げる事に注力する。

「“いいね!”をあまりもらっていない女の子に、ひたすら“いいね!”をしまくりました。そうすると、高確率で返してくれるんですよ。人気の子は、いちいち返したりしませんから。そうして、“いいね!”を稼いでから、本当に良いなと思った子に“いいね!”するんです。僕のプロフィールを見て、“いいね!”がいっぱいあると安心感に繋がるのか、マッチングして会える確立もグッと高くなりました」

子どもが100点のテストを母親に見せる時のように、得意気に話していた健さんが、急に浮かない表情になる。

「何人か会ってみたんですけど、理想通りの子だったのに自分の中で盛り上がらなくて。出会いを求めて始めたマッチングアプリでしたが、途中から自分の中の仮説を検証する場になってしまったんですよね」

効率に憑りつかれた男の悲劇と言えるのかもしれない。

次回は6月26日公開予定

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