2021年 第74回カンヌ国際映画祭 ソフィー・マルソー、新時代のカンヌをダンスで祝う!
Culture 2021.07.09
パンデミックによる中止、そして度重なる延期を経て7月6日にフランスで開幕したカンヌ国際映画祭。フランス「Madame Figaro」が現地の様子をレポートします。
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レッドカーペット2日目。
7月7日、ソフィ・マルソーが大歓声の中、クロワゼット通りに帰ってきた。エネルギッシュなパワーみなぎる54歳の女優がフランソワ・オゾン監督作『Tout s’est bien passé』の上映に合わせて登場。レッドカーペットでダンスのステップも披露した。
カンヌ国際映画祭会場の大階段を上るソフィ・マルソーとフランソワ・オゾン。(2021年7月7日) photo : Getty Images
「幸せは幸せを呼ぶ」。2012年にジェームス・フート監督作映画『恋するパリのランデヴー』に出演したソフィなら、とっくに知っていたことだ。
前日の7月6日に、第74回カンヌ国際映画祭の開幕を祝うレッドカーペッドで世界中の映画人たちが再会の喜びを分かち合ったのに続き、この日は映画祭の常連ソフィ・マルソーの姿を目撃する喜びに会場が沸いた。
小説家で脚本家でもあるエマニュエル・ベルンハイムの原作を映画化した、フランソワ・オゾン監督作『Tout s’est bien passé』の上映会場に現れた54歳の女優は、クロワゼット大通りでひときわ輝きを放った。
「新時代幕開け後の最初のカンヌ映画祭」(マティ・ディオップ監督の言葉)にソフィは白と黒のドレスに身を包んで登場。意外なほど落ち着き払った佇まいが印象的だったが、表情は晴れやかで、満面の笑顔で観衆の声援に応えたり、宙を指差してウインクを送ったりと終始ご満悦。
さらにはサバイバーの「The Eye of the Tiger」の音楽に合わせてダンスのステップも披露した。リラックスした様子のソフィは、カンヌの大階段の最上段でもフランソワ・オゾンやアンドレ・デュソリエと並んで、腰を振って軽やかにステップを刻んで見せた。
その後、映画のプロデューサーのひとりがキルトスカートを履いて現れ、盛り上がりはピークに達した。
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“ふたりともかなりボーイッシュ”
数分前にはアンディ・マクダウェルが先陣を切ってカンヌ映画祭のレッドカーペットに登場。銀髪のたっぷりとしたヘアを今日はすっきりとポニーテールでまとめていた。アンディは前日に上映会が行われた映画『Annette』に惚れ込んだ様子で、声を上げて讃辞を述べた。
長期間アメリカ国内に留まっていたダイアン・クルーガーは「フランスをまた訪れることができ」、映画館も再オープンしてほっとしたと語った。
続いてハイネックのブラックドレスにサングラスという装いでイザベル・ユペールが登場すると、クロワゼット通りに集まった人々から大きな歓声が上がった。「ショーの復活」を讃えるイザベル。
晴れ晴れしい表情を浮かべたアンドレ・デュソリエとソフィ・マルソーが現れたのはその後だ。ソフィはフランソワ・オゾン監督の新作長編映画について簡潔に語った。「誰にでも起こりうる困難な出来事を通して、人生と家族の絆について描いている。人生を彩る様々な感動と驚きについての映画です」
その少し前には、今回の映画で共演したジェラルディーヌ・ペラスもインタビューに応じていた。ソフィについて質問されると「私たちはふたりともかなりボーイッシュ」と笑顔で返した。
text : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)