2021年 第74回カンヌ国際映画祭 大物スターが大集結!豪華絢爛なカンヌの大階段。

Culture 2021.07.12

パンデミックによる中止、そして度重なる延期を経て7月6日にフランスで開幕したカンヌ国際映画祭。フランス「Madame Figaro」が現地の様子をレポートします。

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レッドカーペット5日目。

7月10日、3作品が上映された第74回カンヌ国際映画祭5日目にはスターが大結集! フランス映画界の大物が、大階段に次から次へと登場し、これ以上は望めないほどの記憶に残る贅沢なキャスティングとなった。

【写真】フランス映画界の至宝が集ったカンヌ5日目。

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カンヌ映画祭の大階段を上るイザベル・アジャーニ。(2021年7月10日) photo : Getty Images

今年のカンヌ映画祭で最も印象深い夕べのひとつかもしれない。パレ・デ・フェスティバルの大階段をフランス映画界の大スターたちが続々と上っていく。3つの作品がほぼ同時に上映され、レッドカーペットは絢爛たるにぎわいを見せた。

まずは、カンヌ・プルミエール部門に選出されたサミュエル・ベンシェトリ監督作『Cette musique ne joue pour personne』の特別上映。映画にも出演している妻のバネッサ・パラディを伴って、監督が先頭を切って大階段を上った。

仲睦まじいカップルの後に、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ギュスターヴ・ケルヴェルヌ、ラムジー・べディアら共演者たちが続く。

ジョイ・スターは、オープニングセレモニーでスパイク・リー監督が着用していたスーツを彷彿させるピンクのスーツで登場した(リー監督はソフトハットだったが、ジョイはこの日の暑さにもかかわらず、効果抜群のニット帽を着用していた)。

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気候問題のための映画

その数分後に現れたのは、マリオン・コティヤール。地球環境保全に取り組む若き活動家たちに光を当てたドキュメンタリー『Bigger Than Us』の撮影チームとともに大階段を上っていく。

今回の映画祭の特別枠である「気候問題のための映画」部門に選出されたこの作品は、数日前に映画祭のオープニング作品『Annette』の上映会に登場したばかりのマリオンが、共同プロデューサーを務めている。監督のフロール・ヴァスール、映画に登場するインドネシア人活動家メラティ・ワイゼン、イギリス人メアリー・フィンと並んで、マリオンは上映会場の入り口で観客の歓声に応えた。

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大にぎわい

最後にカメラの前に進んだのは、アウト・オブ・コンペティション部門で上映されるエマニュエル・ベルコ監督の新作『De Son Vivant』撮影チーム。ブノワ・マジメルとセシル・ドゥ・フランスに囲まれてカトリーヌ・ドヌーヴが映画館に入場すると、スタンディングオベーションがいつまでも鳴り響いた。

不治の病に冒され、死を覚悟した男の日々を追った作品の上映に駆けつけた観客のなかには、カメリア・ジョルダナ、カーラ・ブルーニ、ジュリエット・アルマネ、アデル・エグザルホプロスをはじめ、モデルのテイラー・ヒルやアンジャ・ルービック、ニース市長のクリスチャン・エストロジとローラ・トゥヌージ夫妻の姿も見られた。3年前にカンヌを訪れた際には色々と騒がれた夫人も落ち着いた様子で大階段を上った。

透け感のあるドレスを纏ったイザベル・アジャーニは足早に上映会場へ。1983年のカンヌ映画祭でフォトコールへの出席を拒否し、カメラマンたちにボイコットされるという歴史に残る事件を巻き起こしたアジャーニ。その後もカンヌ映画祭をたびたび訪れているスターは、カメラの前で手短にポーズを取り、セレブがきら星のごとく集う映画館へと向かった。

text : Pascaline Potdevin (madame.lefigaro.fr)

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