美学を持つ人たちの選ぶ、美しい音楽。 弦の音色で紡がれる、少しクセのある美しき世界。

Culture 2021.08.20

美意識を育んでくれる一方、選ぶ段階からセンスが問われる映画・本・音楽。多方面で活躍する憧れの彼女たちが独自の観点で選んだ、主人公の生き方や洗練の描写など、至極の美を体現する作品を紹介。

料理研究家の長田佳子さんが選んだのはジョアンナ・ニューサムのアルバム『Ys』。このアルバムに見いだされる美しさとは?


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弦の音色を道案内に、心の声を辿って。

『Ys』

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ジョアンナ・ニューサム Pヴァイン ¥2,640

「ハープ奏者で、シンガーソングライターのジョアンナ・ニューサム。2006年に発表されたこちらはセカンドアルバムで、製作スタッフにもお気に入りの人が多い。少しクセのある世界観をどこか懐かしく、ロマンティックに感じさせてくれるところが気に入って、お菓子の試作をしている際によく聴いています。脳の思考が声そのものだとしたら、考えが迷子にならないよう、ハープやストリングスのリズムが連れ戻してくれる。そんな陰陽のバランスを取ってくれるアルバムだな、と感じています。身体も気持ちもバランスが取れると、とても心地いいことはわかっていますが、一方で時々“思いきり偏っているほど美しいものが生まれるのでは”と、感動を待つことも」

長田佳子料理研究家
KAKO OSADA
レストランやパティスリーで修業を積み、独立。「foodremedies」の名でお菓子教室や喫茶イベントを開催。

※『フィガロジャポン』2021年7月号より抜粋

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