美学を持つ人たちの選ぶ、美しい本。 日本語って美しい! 色とりどりの名前を再発見。

Culture 2021.08.23

美意識を育んでくれる一方、選ぶ段階からセンスが問われる映画・本・音楽。多方面で活躍する憧れの彼女たちが独自の観点で選んだ、主人公の生き方や洗練の描写など、至極の美を体現する作品を紹介。

音楽家の青葉市子さんが選んだ1冊は小学館辞典編集部編『美しい日本語の辞典』。青葉さんがこの本に感じる美しさとは?


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日本人でよかった!後世に残したくなる言葉を見つけて。

『美しい日本語の辞典』

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小学館辞典編集部編 小学館刊 ¥2,200

「この本には、ずっと昔から伝わってきた日本語の言葉や色が掲載されています。いっとう好きなところは、雨・風・雲・雪・空の名前が連なるページ。お天気にこんなにも色とりどりの名前をつけてきたのだ、と驚かされます。とりわけ日本は四季豊かな場所に位置していますから、変わり続けていく自然現象に出合えるのでしょう。細かな違いに耳を澄ませ、名前をつけて愛する日本語の美しさに、息をのみます。後半のオノマトペのページには、暮らしの中にあふれんばかりの“音楽”が存在することを知らされて。色彩を眺めていても、その色に包まれた日や季節の思い出がよみがえります。できるだけ長く、この恵みのありがたさを感じ取っていきたいものです」

青葉市子音楽家
ICHIKO AOBA
6月21日に渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、最新アルバムと同じフル編成でのコンサートを予定。

※『フィガロジャポン』2021年7月号より抜粋

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