【フィガロジャポン35周年企画】 お気に入りはレスリー・キー氏の撮り下ろしカバー! 安くて近くて短い旅ガイドに燃えた2001年。
Culture 2025.08.15
パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』は、2025年3月で創刊35周年。パリやパリに生きる人々の哲学から旅、ファッション、食、映画、そしてアートまでフィガロジャポンが発信してきた35年の歴史を編集長の森田聖美が当時の思い出に浸りながら、思い入れたっぷりに振り返ります。2001年に発売したすべての号をプレイバック!
2001年2月5日号(01年1月20日発売)196
新世紀のマストバイコスメとは?
表紙は横波修氏の写真。この頃の横浪氏の写真では、こんなふうに光が強く、モデルの目線もすごく強いタイプのファッションフォトがあった。こちらの作風もとても好きだったことを思い出す。さて巻頭特集は「新世紀のベスト・コスメ」。この頃は、本当にきちんと1年経て、昨年のベストコスメを新春号で紹介していた(25年現在は同年の11月発売号だ)。デイリーを極める王道コスメがよい(吉田昌佐美氏)、「ベーシックケアが大切、スキンケアの無駄を削ぎ落した年」(倉田真由美氏)など、スキンケアのあるべきアティチュードがしっかりと強調されていた。クレンジングの名品がたくさん生まれ、高級クリームも愛された。マドンナのようなメイクアップを推していた。ネイルサロンでは、uka誕生前の渡邉季穂氏も名ネイリストとして登場していた。ニューヨークコスメが圧倒的に他国よりも注目度が高かった。サンローランにトム・フォードがデザイナーとして入り、そのコレクションを紹介。またもやインタビュー付きだ。
2001年2月20日号(01年2月5日発売)197
リスト化にこだわる女性誌のクセ。
そうなのです、マストバイアイテムリストなど、物欲を刺激しながら「何を買う?」を説いていくのが、当時女性誌にとってとても大事な役割であった。だから今回も春ファッションのマストバイをじっくり紹介。買い物カタログとはいえ、上質なブランドが並ぶ。高くても背伸びして購入するのがおしゃれ好きの鉄則であった。リップカラーを遊ぶことが注目された春でもあった。この頃からか、筆者も必ずリップの色バリエを豊富に、そして臆せずどんな色にも挑戦するアティチュードを徹底した。綴じ込み付録は台湾特集16ページ。じわじわと、安近短旅行時代が忍び寄ってきた......。
2001年3月5日号(01年2月20日発売)198
ぴりっとした大人の女の着る服。
巻頭ファッションはコーディネート特集。冒頭のスタイリスト馬場郁雄氏のコーディネートがめちゃくちゃ素敵だ。全身白でサテンのジャケットにロマンティックなレースのスカート、グラフィティタンクにギンガムチェックのミニのギャザースカートを合わせて太ベルトなどなど。ときめく。20年くらい経つと、ちょうど「その頃」が懐かしくなる。80年代についてマーク・ジェイコブスにインタビューしながら、AtoZで時代を読み解く、というユニークな構成。ちなみに、DはDCブランド、Gはゲイカルチャー、Wはウォークマン! 時代を感じる。そして台湾ガイド16ページが綴じ込み付録。安近短旅ガイド第2弾だ。筆者が取材に行き、この時に購入したものがまだ自宅にある。もうアンティーク街などはなくなってしまっているだろうが、本当に美しい品々や、おいしい料理に出会えた心に残る旅先だった。
2001年3月20日号(01年3月5日発売)199
プレ200号記念号ですって!
今号は名作だし、残業している時間は迷作に導かれた号だったと思う(笑)。計292ページで、ロンドンのすべてを紹介しようと編集部でがんばった号。深夜残業必須の全マップがついていた号であった。フィガロジャポンが扱うロンドンはいつだって色彩にあふれている。パリのほうがモノトーンでシックな印象に思えることが、この回想読み込みで気付いたことのひとつ。ロンドンはごはんがまずいとは言ってられない、と、名シェフがたくさん登場してくる時代でもあった。
2001年4月5日号(01年3月20日発売)200
記念号だがいつもどおりに。
200号記念なのだが、いつもどおりに作っている。巻頭はファッション、安近短旅ガイドは香港、シューズ&バッグ特集。香港ガイドの部分で、担当編集者が一緒に仕事をしたいカメラマンが別にいる!と駄々をこねたことがなんだか会議室の風景とともに甦る。エマニュエル・ベアールの独占インタビューがあるのだが、「燃え尽きる恋よりも、とろ火のような恋がいい」と語っていて意外性があった。シャーリーズ・セロンに間近で会い、インタビューしたのだが、いまでも「これまでに会った多くの女優たちのなかでいちばん美しいと思ったのは誰ですか?」の問いには、この時のシャーリーズ・セロンだと答えている。身体のバランスも、顔立ちも佇まいも、本当に美人とはこのことだ、と思った。自分自身がなんてちんちくりんなの?と悲しくなるほど(笑)。
2001年4月20日号(01年4月5日発売)201
ふたり暮らしが当時の都会派のスタンダード。
カップルのモダンな部屋、というタイトルは当時の風潮でもあった、ふたり暮らしのクリエイターカップルが多かったことから来ていると思う。よく読むと、このカップルたちのなかには小さな赤ちゃんがいることが多かった。子ども部屋のインテリアを考えねばならないファミリースタイルとは異なり、カルチャーのムードをぐっと出せるカップル部屋は取り入れやすいかもしれない。綴じ込み企画で東京と大阪のインテリアショップを紹介し、巻頭実例の実践へ促す構成。ただ、やはりインテリアの印象をがらりと変えるいちばんの手法は壁の演出だと思う。日本は白い壁が多いけれども、思い切ってピンクや赤にしてみるとか、大きな柄の壁紙にするとぐっとヨーロピアンテイストに近づく。女の視点連載では、おしゃれなマンションの紹介。もうこれはインテリア専門誌さながらだ。
2001年5月5日号(01年4月20日発売)202
おしゃれ人間が見せてくれた暮らし方。
おしゃれな人は自己表現のテクニックを持っている。家の中にも、自分の外見や着る服にも。欧米のスタイリストの自宅を紹介しながら、その自由度にインスパイアされる。ここ東京でもスタイリストたちにコレクションスナップを見てもらい、意見交換のコメントを誌面に。表紙は当時人気だったアントワープ出身モデルのハンロー。この頃はもうスーパーモデルブームはすっかり落ち着いてしまっていたが、息の長いモデルたちはまだランウェイを歩いていた。安近短旅ガイドはとうとう沖縄へ。けっこうリゾートホテルに注力し、そこで何もしないで過ごす旅のための提案をしている。新宿タカシマヤにペックが上陸したり、花屋のミルフォイユが来たりと、欧米のおいしいもの美しいものがやってきたシーズンでもあった、中特集でワンブランドフォーカスなのにおもしろい。
2001年5月20日号(01年5月5日発売)203
夏のヴァカンスはGWに決めなくては......。
世界各地のナイチャーリゾートや、新しくできた心地いいホテルの大特集。しっかりインテリアを見せて実例にも役立てようという魂胆もある気がする。素敵な場所を訪れるのだから、おしゃれもしっかり、夏の日差し対応もしっかり、と夏休み計画特集に全体がなっている。美容は場所別に過ごし方を想定して、使うべきものを提案するというこだわった作り。ヴァカンス地の写真も掲載されてとてもユニーク。筆者にとってうれしいのは、サイパンのロタ島で撮影されたファッションストーリー。同期の上野留美氏が担当したテーマだが、このロタ島にはスキューバダイビングで何度も訪れている。海の地形が豊かなのんびりとした島だ。その時間軸のようなものが写真に現れていて気持ちいい。
2001年6月5日号(01年5月20日発売)204
トルコ全国巡り、大変だったろうなあ。
イスタンブールだけでも交通の便もなかなか整っていなくて大変なのに、トルコ全土を回っている大特集だった。現在も続いているブランド、ディーチェ・カヤックのデザイナーがトルコ出身で、彼女がおすすめするアドレスなども紹介している。カッパドキアやイズミールまで足を伸ばして取材していて、さぞかし大変だったのではないか、と予想。東京のレストラン綴じ込みもあり、下見のためにひとりでフルコースのレストランに足を運んでしまった、苦い過去。しかしいまは孤食が大好きな人間に育った! 今号では、熊川哲也氏とアダム・クーパーの対談も担当し、ふたりの美しさにこちらまで舞い上がった。クーパーは、あの男性だけの『白鳥』で有名になったダンサーだ。熊川氏はKバレエの設立で演出家としても基礎を築いているが、アダム・クーパーも振付家・演出家として活躍していて、2025年秋、『コーラス・ライン』現代版を持って日本に上陸する。この舞台が本当に愉しみだ。
2001年6月20日号(01年6月5日発売)205
夏の雑貨、夏のドレス、夏のヘアスタイル。
いまさらながら、こんなに季節感をちゃんと謳っていたのかフィガロジャポンは!と感じる。現在はそこまで四季に基づいて、特集を組んでいないかも、と反省したりもする。夏の雑貨とはいえ、通年で使うべきものを紹介しているのだが、家のなかで涼をとるために目にさわやかな品々を掲載。ヘアスタイルはもちろんショートが多め。いつの時代からかロングはおしゃれ度数が低いかのようになってしまっている。そしてドレス。肌を露出しても嫌味にならないおしゃれ感のバランスの提案でもあった。
2001年7月5日号(01年6月20日発売)206
123ページのハサミの油絵はいま我が家にある。
映画特集の表紙を、作品からインスパイアされたモード写真で、というのが何回か行われているが今回はベトナム人監督トラン・アン・ユンの『夏至』だ。のちに村上春樹原作『ノルウェイの森』を撮影する監督である。123ページの写真で、壁にハサミの絵が飾ってある。中川十内カメラマンが自ら描いた油絵だ。「私がもらいます!」と現在自宅の廊下に飾っている。だからこの号にもとても執着がある。映画特集の冒頭をカンヌ国際映画祭が飾っている。パルムドールはナンニ・モレッティの『息子の部屋』。グランプリと女優賞&男優賞はミヒャエル・ハネケ監督『ピアニスト』でユペールとブノワ・マジメルが受賞。いまは存在しない渋谷の映画館シネマライズの頼館長にもインタビューしていた。ほかにも映画界に関わるさまざまな職業にフィーチャー。プログラミングディレクターやプロデューサー、字幕翻訳家やバイヤーなど、取材は楽しさを極めた。
2001年7月20日号(01年7月5日発売)207
島ヴァカンスを地中海から。
イタリアとスペインの地中海に浮かぶ島9つを紹介。風光明媚なことはもちろん、地中海に何度もフィガロジャポンの仕事で訪れた身としては(今号の取材はしていないが)、地中海は「本当においしい」のだ。これは絶対。日本人の口にも合う味だと思う。マルタ島から特集がスタートしていて、まさにこれを書いている前日に、もとフィガロエディターで現在はフリーランスライターとしてフィガロジャポンの仕事をたくさん手掛けてくれている有元えり氏の長女がマルタ島にサマースクールで行っていたと聞いたばかり。妙な偶然だ。光あふれているのに町が白いのも特徴。眩しすぎる地中海の島の景色は、一生に一度は拝んだほうがよいと思う。綴じ込みで紹介されているホテルも高すぎず、素朴で豊かな滋味にふれる旅を提案。上半期ベスト・コスメでなんとSPF40のものがトップに。現在は50が当たり前。技術は進化するということだ。
2001年8月5日号(01年7月20日発売)208
レスリー・キー氏のモード写真のカバー。
若き日のレスリーが撮影した表紙。編集担当は本を今年上梓した龍淵絵美氏だった。この写真が大好きで、モデルの動きへの指示が抜群に素敵だと感じたことを覚えている。ロマンティックで甘口なものから、ちょっとクールなニュアンスのファッションへとシフトしている時期だった。筆者はマーク ジェイコブスのページを担当していて、スケートリンクで撮影し凍死するかと思った......。でも美しい撮影となり、とても素晴らしい思い出。安近短+α旅ガイドはタイの美味しい旅きれいな旅綴じ込み。そして女の視点がヴェネツィアの裏通り、と、なんだか世界がごっちゃまぜだった。
2001年8月20日号(01年8月5日発売)209
ショッピングがこんなに楽しかった時代。
いまではモノよりコトだと言われている。つまりモノを購入して満足するよりも、コトを体験して満足を得る時代、それが2020年代。しかし2000年代のニューヨークには欲しいものがあふれていた。雑貨もアクセサリーも、ファッションアイテムやコスメだって。だから買い物天国NYとして取材を決行、注目エリアはもちろんノリータだった。巻頭の特集からホテルもレストランも抜け、綴じ込みに。ブライアントパークホテルができたばかりの頃みたい。横浜フランス映画祭特集は、女優陣・男優人で撮影を分けてみたりと、新しい試みへ。ドワイヨン家は父娘で来日していた。夏に食べたいアジアンヌードル特集! これは役立った記憶。
2001年9月5日号(01年8月20日発売)210
もはや殺人の凶器になりそうな重さ。
こんなに分厚く作ってしまったのはなぜなのか? 広告が多かったこともある。パリのブランドが花盛り。たくさんタイアップも入っていた。最新パリ、ということで注目のクリエイターなどにもおすすめアドレスを挙げてもらったり。別冊付録として全マップを入れて、それも24ページあった......。ベルシーが注目されつつある時期。その時期は、いまやパリでのファッション撮影コーディネーターとして欠かせない高中まさえ氏が渡仏した頃と重なると思う。このベルシーのテーマを手掛けてもらった記憶だ。そして南仏の田舎町の特集も。筆者の思い出深い仕事はディオールのファッションとビューティをミックスしたページ。現在、フィガロの大事なプロジェクト、Business with Attitudeをサポートしてくれている藤本教子氏がパルファン・クリスチャン・ディオールのPRにいた時代で、ディオールのアディクトシリーズを軸に、映画『スナッチ』に触発されてイメージを作った。
2001年9月20日号(01年9月5日発売)211
トレンド軸でおしゃれになることを信じてる。
いまやあまりにもトレンドのスタイルが多様化しすぎていて、逆にトレンドってないのでは?と感じる。しかしながら2000年代初頭はトレンドスタイルに則って、ファッションをシーズンごとに考えていく時代だった。今回は4つの潮流にフォーカス。フレンチシックのところの高橋ヨーコ氏の写真がすごく好きだ。大人なのに愛らしい。スタイリッシュなのしどけない。綴じ込み付録の九州の宿特集がまた秀逸で、いまもこんなだったら九州でヴァカンスするのは安近短のスペシャル旅行だ、と感じる。
2001年10月5日号(01年9月20日発売)212
日常着おしゃれこそ、おしゃれの流儀。
スタンダードなアイテムにちょっぴりひねりを加えて「いまの気分」に仕上がったトレンドベースの日常着は、もっとも大人の女性をきれいに見せるツールだ。ちょっとだけ、なのだ。まさにカバーのようなスタイリングにアクセサリーにプレートペンダントにする、みたいな。そういう考え方やテクニックが多彩に展開されている特集。エイジレススキンの美容テーマ、ヴェトナム旅ガイド、ジェーン・バーキン&ゲンズブールの読み物など、フィガロジャポンらしい特集にあふれた1冊。ジェーンは村上香住子氏の個人的な友人でもあった。「セルジュの無精ひげは私のアイデアよ」と語るジェーン。今号で村上氏は、映画『アメリ』の主人公オドレイ・トトゥにもインタビューしていた。
2001年10月20日号(01年10月5日発売)213
美的にちらかす、から、飾る部屋へ。
以前にも書いたがフィガロジャポンがようやく軌道に乗ったのは、蝦名編集長が提案したインテリア特集からだった。初期は美的にちらかす、というようなキャッチだったが、2000年代は、「飾る」とシンプルに。そしてここではなんと16のインテリア実例が紹介されている。大人の女性のデイリーツール企画では、巻頭のインテリア特集とはまた異なるオフィスガールとしてのお役立ちアイテムにフォーカス。
2001年11月5日号(01年10月20日発売)214
バリのブームはまだまだ続いていた。
フィガロジャポンがバリブームの火付け役ではないか、と前にも書いたが、とうとうロングステイのヴィラ暮らしを提案。確かにバリがくれる開放感と、島が持つミステリアスなムードは唯一無二。さまざまなステイ先があっても、インテリアにはバリエーションがある。そのあたりが素晴らしい。個人的には、映画『リリィ・シュシュのすべて』に合わせて、岩井俊二監督と奈良美智氏の対談ページがやりがいがあった。とても重い作品で、かつティーンに訴えかける力は絶大だったと思う。
2001年11月20日号(01年11月5日発売)215
このAtoZはいい出来ばえ。
AtoZは編集者のエゴ、と思っている。がしかし、今号の組み方はとっても可愛い。つまり、出来がよければエゴと感じないのだ。考え抜かれていて、レイアウトも最初から計算されていて。選ぶ言葉も巧み。ひとつひとつの写真が小さくてもモノがしっかり見える。編集者に伝えようという意思がはっきりしているから。青山と渋谷のモードショップクルーズ綴じ込みもあって、おしゃれ好きにウケた(はずの)1号。
2001年12月5日号(01年11月20日発売)216
ステラはロマンティックな服もよく似合った。
表紙はいまは亡きモデル、ステラ・テナント。フラワープリントのワンピースを着ている。クールでエッジの効いた印象のステラだが、こういうロマンティックな装いもよく似合っていた。当時モデルからジャーナリストに転身する人も相変わらず多くて、そんなおしゃれな美人さんがいるからジャーナリストスナップも人気だったのかも。冨永愛氏のNYコレクション日記も。まだ19歳だったのだ。東京ブランドが元気になる途中の段階で東京カジュアル特集も。当時、東京ガールズにとってソフィア・コッポラやクロエ・セヴィニーがおしゃれアイコンだった。そういうところが、世界に打ち出していけた理由だったのかもしれない。またカジュアルなイタリアン、ピッツァ窯のある食どころがブームの兆しだった。恵比寿、白金台が最高に元気だった時代。懐かしい。美容ページは「キッチン・ビューティ」というテーマ。現在フィガロジャポンやペンを外部エディターとして助けてくれている久保寺潤子氏の担当だった記憶。
2001年12月20日号(01年12月5日発売)217
オドレイ・トトゥ、なのに京都?
うん、わかりにくい! 京都のガイドなのに表紙はオドレイ・トトゥ。やっと来日してくれて、読者招待でオーバカナルで行ったパーティにジュネ監督と訪れた。このページは映画評論家の立田敦子氏がレポートしてくれている。そして肝心の京都特集。食、宿、雑貨、カフェなど全方位。いまや定番化した店舗も紹介している。フレンチレストランにフォーカスしているのもフィガロらしいのかもしれない。いつも「画報」系媒体の京都コネクションには負けてしまう。だからこそ、らしさにこだわらないと!ね。
2002年1月5・20日号(01年12月20日発売)218
そこに泊まって過ごすことが旅の目的。
バリ特集などを早くから手掛けていたせいか、日本でのヴァカンスでも宿で過ごすことを最終目的として組む、ということにフィガロジャポン編集者たちは疑問がない。だから今号のようにひとつの宿に4ページくらいをかけて建築ディテールから料理までじっくり紹介する。読者もそれを楽しんでくれるに違いないーーーその考えが傲慢なのか、信頼なのかはわからないけれど。でも美しい場所にはゆったり長居するのが大人の旅の洗練された形であることは間違いない。南から始めて約20の宿を紹介。人気スターの最新映画が観たい、という特集で、ブラッド・ピットが出ていたが、2025年8月現在ヒット中の『F1/エフワン』でも見せる照れたような仕草が若い頃から。カッコよさは顔の操作だけではない。やはり仕草や佇まいが大きいのだ。年齢を重ねることに怖がらずに、美しく老けねば、と思う。