iidaから登場する新しい携帯電話は、
光と音楽で空間までもデザイン。
Culture 2010.07.27
サプライズを伴うデザインやアート感覚に溢れたケータイで話題を集めているiidaから、また、7月30日に新機種が発売される。
3人のクリエーターたちが登場した、記者発表の様子をレポートしよう。
新しい携帯電話の名前は「LIGHT POOL」。デザインしたのは、プロダクトデザイン界で注目を集めている新世代デザイナーのひとり、坪井浩尚氏。建築のフレームと三角形の窓のようなフォルムから、着信時や開閉時に約100パターンもの光があふれ出すのが特徴だ。
坪井浩尚氏はこうコメント。

プロダクトデザイナーの坪井浩尚氏。
「深澤直人さんデザインの携帯を見たとき、デザインによって、人とモノの距離を近づけることができると実感し、感動しました。僕は"現象"をキーワードに、携帯電話のある空間、あるいは環境そのものをデザインしようと考えました。美しいリズム感と鮮やかで心地いい光は存在感を放ちます」

LIGHT POOLのカラーバリエーションはホワイト、ピンク、ブラックの3色。毎時0分にも時を告げる光がきらめく。面取りされたシルエットが手になじみやすい。価格は4万円台前半。ほか、LIGHT POOLがまるでインテリアプロダクトのように楽しめる卓上ホルダや光の表情を変えるフィルム、不思議な手触りのキャリングケースなど付属品も充実。
三角形の窓には22個のLEDを配置。光と音楽がひとつに溶け合って、ときに幻想的にときに情緒的に印象を残す携帯電話ができあがった。この光と音の制作を手がけたのは、話題の映像作家/音楽家、高木正勝氏だ。

記者発表時にピアノ演奏を披露した高木氏。ピアノの音とともに映像もさまざまに変化する。手前には、LIGHT POOLが光る。
今回の記者発表では、LIGHT POOLのほかにもiidaのプロジェクト、Art Editionsのふたつのコンセプト作品も登場。
ひとつは彫刻家、名和晃平氏によるPixCell via PRISMOID。名和氏の代表的な表現手法、無数の透明な球体(Cell)を携帯電話にも取り入れた。
「液体であろうと気体であろうと、そして音でも映像でも。感覚や思考のメタファーとして、僕は彫刻と考えます。今回は、アートのコンセプトを携帯に施すという考えで作ってみました。携帯電話を取り巻く無数の情報がセル(細胞・器)となって、携帯電話に付着する。この現象を可視化しました」(名和氏)

これが、名和晃平氏によるPixCell via PRISMOID。透明の球体(セル)が付着した携帯電話。

名和氏ご本人とモニター。
PixCell via PRISMOIDは画面がセルに覆われたモニターとセットになっていて、赤外線通信経由でアップロードされた画像やテキスト情報がいったんセルの中に取り込まれ、PixCell(映像の細胞)へと変換されてモニターに映し出されるというもの。
一方、フラワーアーティストの東信氏が手がけた携帯電話はBOTANICA。
「人と植物を繋ぐ存在としての携帯電話を、と考えました。ヒスイカズラにバナナ、コチョウランにヒョウタン......、ミリ単位の植物のフィギュアが36種類あります。僕のおすすめのセッティングは盆栽ですね。携帯には、植物図鑑のアプリも搭載しました」(東氏)

こうやって好きな植物を携帯に植えつけていくんですよ、と説明してくれた東信氏。

どこに携帯が・・・?よく見て。下のほうの四角い箱が、植物のパーツを受け付けたBOTANICA携帯のホルダ。
コンセプチュアルで斬新なiidaの携帯電話。でも、どこかオーガニックな温もりを感じることができる。まずは、今月下旬に発売される、LIGHT POOLを原宿のKDDIデザイニングスタジオで触ってみて。
●問い合わせ先:auお客様センター tel 0077-7-111(フリーコール)
www.iida.jp



