アリシア・シルヴァーストーン主演『クルーレス』、撮影現場はオートクチュールの特訓場だった?

Culture 2015.07.22

女優のアリシア・シルヴァーストーンは1995年の映画『クルーレス』に出演した際、ハイファッションの服を着て歩く練習をさせられたという。

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若い女性の間でカルト的な人気となった『クルーレス』が今年、公開から20周年を迎えるのを機に、衣装デザインを手がけたモナ・メイは伝説となった数々のファッションについて振り返った。彼女にとって、ポール・ラッドやステイシー・ダッシュ、故ブリタニー・マーフィら若手俳優と仕事をするチャンスに恵まれたのは光栄だったという。

「みんなとても協力的でサポートしてくれた。アリシア・シルヴァーストーンは当時18歳で、60着もの衣装があったから、とにかく着替えが多かったし、ハイファッションガールとしてのイロハを学ぶ必要があった。あの子はヒッピーだったのよ」とモナは米版『Harper's Bazaar』誌に語っている。「ハイファッションに身を包んだら、それなりの歩き方があることを教えなくちゃいけなかった。とてもすばらしかったわ。こうした服は、袖に手を通した瞬間、まるでグローブみたいにぴったりと変化するし、ある種の自信をもたらす。着ている人を変身させるの」

またモナは、インターネットであらゆる情報が手に入るようになる前の時代に、彼女たちの衣装を工夫するという挑戦を大いに楽しんだようだ。インターネットの代わりに雑誌を山積みにし、ハイエンドのデザイナーレーベルの服を小売りブランドのものとミックスさせる作業に没頭したという。

「当時は今でこそ当たり前のことが当たり前じゃなかった。今では誰でもH&Mやグッチに行ってミックスさせる。当時のストリートはそんなの誰もやっていなかったけど、私はそれを実現させた」とモナは続けた。「予算とクリエイティブな観点から、ドルチェ&ガッバーナのスーツとアズディン・アライアといったハイファッションが必要だった。それからリサイクルショップに行ったものだわ。実は(ステイシー扮する)ディオンヌのルックスの多くは、ビンテージものとデザイナースカート、それに彼女のクラッチバッグのミックスだった。ヘッドバンドや白いカフ、それに白い色でフランス風アクセントをたくさんつけたことで、ビンテージ感を出していた」

©Cover Media/amanaimages

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