ブラッド・ピットとジョージ・クルーニー、映画の権利をめぐるバトルは日常的?
Culture 2015.12.03
俳優のブラッド・ピットは、ジョージ・クルーニーと映画の権利をめぐって衝突することがしばしばあるそうだ。
ふたりは同じ企画を手に入れようとして争うことも多く、ブラッドは最近、ノンフィクション本『Law of the Jungle』の映画化権をめぐる争いでジョージに競り勝ったと明かした。
「公正を期して言えば、彼は『アルゴ』で僕より高い値をつけた」とブラッドは米『New York Magazine』誌に語っている。「でも確かに、争いになることはある。自然なことだけど、僕らはお互いに同じ趣味と興味を持っているからね」
一方のブラッドも、2007年から2008年に世界経済の悪化を招いた金融問題を描いた、マイケル・ルイスによる2010年の著書『世紀の空売り−世界経済の破綻に賭けた男たち』を原作とした映画『The Big Short(原題)』の映画化権をめぐるバトルではジョージに競り勝っている。
「オークションでは僕らのほうが優位だったかもしれない。なぜならマイケル・ルイスと僕は(2011年の映画)『マネーボール』のこともあって親しいからね」とブラッドは説明した。同作は同じくマイケルの本を原作としている。
『The Big Short』でクリスチャン・ベール、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリングらと共演するブラッドは、映画の制作費を集めるためには自分が主演することが求められていたと明かしている。「複雑な題材なんだ」とブラッドはつけ加えた。「企画には保証となる看板が必要だ。僕が企画に参加する時は、まずはその企画に惚れ込んだからということがよくある。制作を確実にするためには僕が参加する必要があるんだ」。
作品を制作に移すためにブラッドが出演を決めたのは『The Big Short』が初めてではない。アカデミー賞を受賞した『それでも夜は明ける』にも脇役で出演し、制作の実現をサポートした。主演のキウェテル・イジョフォーは以前、ブラッドのスクリーンの裏での努力を賞賛した。
「ブラッド・ピットなしでは、この映画は実現しなかったというのが真実だと思う。彼の貢献を考えれば当然だ」とキウェテルは2013年に語った。「彼が参加し、プロデューサーを務めたことで、映画は制作へと大きく前に動いた。そうした訴求力を持つ人たちが、その力を映画制作者をサポートするために使っていることを証明している。この映画の制作に力を貸してくれた彼には深く感謝している」
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