新『ゴースト・バスターズ』がヒット中のポール・フェイグ監督、次回作はスーパーモデルを題材に。
Culture 2016.07.29
女性版『ゴーストバスターズ』で大ヒットを記録中のポール・フェイグ監督が、スーパーモデルたちが暴風雪のため、アンデスの山奥で立ち往生した実話をコメディ映画化する企画で、プロデューサーを務めることが分かった。
フェイグ監督は、2013年にミッキー・ラプキンが『Elle』誌で発表した記事をベースにした作品で指揮を執る。この記事は、ミック・ジャガーの元妻ジェリー・ホールを含むモデルたちが、高級デパート「ニーマン・マーカス」のロケ撮影のため、人里離れた南米のスキーリゾートを訪れていた際、暴風雪に見舞われて動けなくなったハプニングを記録している。一行は凍りついた夜を騒ぎ明かすことを決め、滞在していたロッジを専用の"スタジオ54"に変え、ドラッグとアルコールで盛り上がり、即興のファッションショーも行ったという。
ちなみにフェイグ監督は製作総指揮だけで、演出はしないものと米『Hollywood Reporter』誌は伝えている。
監督はここ数年、『デンジャラス・バディ』や『SPY/スパイ』、そして当初は乗り気ではなかった女性キャストによる『ゴーストバスターズ』を手がけ、大ヒットに導いた。根強い人気のある同シリーズを監督することに自信はなかったが、ソニー・ピクチャーズのエイミー・パスカル元会長に説得されて気が変わったと認めている。
「『SPY』のポストプロダクションが始まろうとしているとき、彼女にランチに誘われて、『どうしてあなたたちコメディ作家はこの作品をやりたがらないの? 』と聞かれたんだ」とフェイグ監督は、サブカルチャー情報サイト『Den of Geek』で振り返った。「僕の手に余るよ。『ゴッドファーザー』をリメイクするようなものだ、と言い返したんだ。すると彼女は『まさに(『ゴースト・バスターズ』も)偉大なシリーズよ。クールな企画なのに、ずっと放置されたままだわ』と返してきた。そのときは僕は断って帰ってきたんだ。でも後で彼女が正しいと思うようになった。本当にすばらしいアイデアが溢れていたんだ。オリジナルの映画も大好きだけど、新作ではできることがもっとたくさんある。翌日になって、もし自分がやるならどうするか前向きに考えてみよう、と思い直したんだ。そして、待てよ、知り合いの面白い女性たちにやらせる手もある、と思いついたんだ」
メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、レスリー・ジョーンズ、ケイト・マッキノンらが主演する新『ゴーストバスターズ』は、これまでに1億2,400万ドル(約131億円)の世界興収をあげ、8月19日に日本でも公開される。
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