立田敦子のカンヌ映画祭レポート2016 #02 ウディ・アレンの新作『カフェ・ソサエティ』でカンヌ開幕!
Culture 2016.05.13
5月11日(現地時間)、第69回カンヌ国際映画祭が開幕しました!
オープニング作品は、ウディ・アレンの『カフェ・ソサイエティ』。
1930年代、成功を夢見てニューヨークからハリウッドへやってきた青年(ジェシー・アイゼンバーグ)が、映画業界で成功している叔父(スティーブ・カレル)の愛人(クリステン・スチュワート)と恋に落ち...... という物語。カフェでの華やかな社交が機能していた黄金期のハリウッドを舞台にしたロマンティックコメディです。
小悪魔的な秘書クリステン・スチュワートとゴージャスなバツイチのブルジョワ女性ブレイク・ライヴリーと良い関係になる主人公。若ければ自分で演じたであろう役。その巨匠の"分身"として、グダグダ煮え切らない割には、なんだかいい女にばかりモテる主人公を演じているのは、ジェシー・アイゼンバーグ。彼自身、NY出身のインテリ・ジューイッシュ、まさにハマり役です!
映画中もゴージャスなファッションを着こなしていたスチュワートとライヴリーですが、記者会見&レッドカーペットでも魅せてくれました!
ライヴリーは、トランスペアレントな黒のドレス、カンヌ直前に第二子の妊娠が報じられたライブリーは、上品なヌードカラーのボディコンシャスなアトリエ・ヴェルサーチのドレス。大胆な肌見せの着こなしは、さすがはハリウッドを代表するファッショニスタでした。
カットアウトされたクリスタルメッシュのローズゴールドに輝くガウンに、シルクシフォン素材のスワロフスキーで華やかに飾ったトレーンを引くアトリエ・ヴェルサーチのドレスを着用。
オープニングのセレモニー時には、キルステン・ダンストやヴァネッサ・パラディといった審査員メンバーほか、ナオミ・ワッツ、ジェシカ・チャスティン、ジャスティン・ティンバーレイク、ジュリアン・ムーア、エヴァ・ロンゴリア、ヴィクトリア・ベッカムなどセレブリティの姿も。やはりカンヌのレッドカーペットは、世界の映画祭の中でも格別豪華ですね。
さて明日、2日目からは本格的にコンペ作品の上映が始まります!
今年は全21作品。カンヌのコンペは、ワールドプレミアが基本なので、世界のジャーナリストにも初披露される作品ばかり。
明日からのレポートもお楽しみに!
映画ジャーナリスト 立田敦子
大学在学中に編集・ライターとして活動し、『フィガロジャポン』の他、『GQ JAPAN』『すばる』『キネマ旬報』など、さまざまなジャンルの媒体で活躍。セレブリティへのインタビュー取材も多く、その数は年間200人以上とか。カンヌ映画祭には毎年出席し、独自の視点でレポートを発信している。