内装に古民家の廃材を利用。
イソップが青山にオープン。
Culture 2010.12.16
オーストラリア発のボタニカルスキンケアブランド、イソップの日本初フラッグシップショップがオープンした。
上陸してすでに15年。植物性スキンケアブームの先駆け的でもあるイソップの、フルラインナップとともに世界観を楽しめる日を待ち望んでいた人も多いはず。
イソップの日本初の路面店は、青山のまい泉のすぐ近く。
オープンのため来日していた創設者でありディレクターのデニス・パフィティス氏に、日本でも人気がありながら、ショップができるまでにこんなに時間がかかった理由を聞いてみた。
「僕たちは、ローカルとのコミュニケーション、そして地域との調和をとても大切にしています。単に本国から人を送り込んでショップを作るというのではなく、まずはローカルの、つまりは日本人とのよいチームを作り上げたかった。このことに時間をかけて、ようやく、タイミングが整ったというわけです」
これまでも、イソップは周囲の環境を考慮してショップを作ってきた。
たとえば、メルボルンのフリンダースレーンにあるショップのインテリアには産業用のダンボール紙を使用、またアデレードでは琥珀色のガラスボトル3000枚以上を使って天井にデコレーションを施すというように。あるときには、数週間にわたってショップに落ち葉を敷き詰めたり、製品をすべて撤去して本を棚に並べることも!
そして、日本ではイソップは、元々、住居兼八百屋さんが営まれていた場所にオープン。ドアハンドルからプロダクトウォール、ディスプレー用の棚などは、中野のある一軒家を壊す際に出てきた廃材を利用した。手がけたのは建築家の長坂常氏だ。
中野区の一軒家を解体した際の廃材。イソップの店内は、これをそのまま利用した。
「長坂さんには何度もオーストラリアに来てもらい、イソップのすべてのショップを見てもらいました。古い民家の廃材を使うアイデアはこうしたコミュニケーションから生まれたものです。まさに、イソップが大切に考える地域に密着したアイデアです。過去に敬意を払って何かを創り出すことは、未来へと繋がっていきます」(デニス・パフィティス氏)
ヘアケアにはじまりボディケア、スキンケアのためにこだわり選び抜かれた植物成分とその香りや使い心地のよさ。そして、ボトルのミニマムなデザイン。イソップ 青山のショップインテリアには、イソップブランドを貫く、シンプルで美しく健やかなライフスタイルへの提案が表れている。
青山店限定のキット、「ジェットセット キット」¥3,990 ヘアケアとボディケアアイテム、計4アイテムをセットに。「目的地に着いたら、少し散歩に出てみて下さい。そして体が現地時間や環境に慣れたら、ホテルに戻りイソップ製品を使ってシャワーを浴びましょう。きれいに洗い、保湿をすれば、到着した時よりもさらに気分がよくなるでしょう」とは、ディレクターのデニス氏からのメッセージ。青山店限定にはほかにも、「TOKYO」(¥7,665)という名のキットも。
東京都渋谷区神宮前4-8-2
Tel 03-3470-8311
営)12時~20時
無休 ※12月31日、1月1日、2日は休み