Culture 連載
きょうもシネマ日和
ゴールデン・グローブ賞、
ノミネート作品一挙紹介&受賞結果も!
きょうもシネマ日和
ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ(原題) 』より。
【助演男優賞】
・ケネス・ブラナー(『マリリン 7日間の恋』)
・アルバート・ブルックス(『ドライヴ』)
・ジョナ・ヒル(『マネーボール』)
・ヴィゴ・モーテンセン(『A Dangerous Method』)
・クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)
私が気になっている作品は、『マリリン 7日間の恋』。今年で没後50年となるマリリン・モンローの秘めた恋をミシェル・ウィリアムズ主演で描いたドラマ。共演にはエディ・レッドメイン、ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン、ドミニク・クーパーら豪華なイギリス人キャストが勢ぞろい。どんなマリリンが見られるのか楽しみです。
また『人生はビギナーズ』はそのストーリーに興味津々。ガンの宣告を受けた父からゲイであることをカミングアウトされる38歳独身の男、オリバーの人生を温かく見つめた人間ドラマ。主演はユアン・マクレガー。監督は『サムサッカー』のマイク・ミルズ。2月4日公開なので、もうすぐ。
【助演女優賞】
・ベレニス・ベジョ(『アーティスト』)
・ジェシカ・チャステイン(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)
・ジャネット・マクティア(『アルバート・ノッブス』)
・オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)
・シェイリーン・ウッドリー(『ファミリー・ツリー』)
さて、助演クラスになると名前を見てもお顔が思い浮かばない方がちらほら・・・(苦笑)。というわけで、ここでも注目の作品を。それは『アルバート・ノッブス』 。
『彼女を見ればわかること』『美しい人』のロドリゴ・ガルシア監督が、19世紀アイルランドのダブリン自由を得るために男性として生きなければならなかったひとりの女性の姿を描いたドラマ。主演のグレン・クローズが2011年・第24回東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しています。
【監督賞】
・ウディ・アレン(『ミッドナイト・イン・パリ(原題) 』)
・ジョージ・クルーニー(『スーパー・チューズデー 正義を売った日』)
・ミシェル・アザナビシウス(『アーティスト』)
・アレクサンダー・ペイン(『ファミリー・ツリー』)
・マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』)
監督賞は、やはり作品賞に並んだ作品がほとんどですね。しかし、ここで初めて名前を見るのがウディ・アレン監督。 『アニー・ホール』 『それでも恋するバルセロナ』・・・代表作を挙げればキリがないほど良質のラブコメディを世に送り続けている彼の最新作は、なんとクエンティン・タランティーノ監督が選んだ2011年の映画賞のトップに輝いたのだとか。(意外!)
以下、脚本賞、作曲賞、主題歌賞、アニメーション映画賞、外国語映画賞はこちら。
【脚本賞】
・ウディ・アレン(『ミッドナイト・イン・パリ(原題) 』)
・ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ、ボー・ウィリモン(『スーパー・チューズデー 正義を売った日』)
・ミシェル・アザナビシウス(『アーティスト』)
・アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ(『ファミリー・ツリー』)
・スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン(『マネーボール』)
【作曲賞】
・ルドヴィック・ブールス(『アーティスト』)
・アベル・コジェニオウスキ(『W.E. 』)
・トレント・レズナー、アッティカス・ロス(『ドラゴン・タトゥーの女』)
・ハワード・ショア(『ヒューゴの不思議な発明』)
・ジョン・ウィリアムズ(『戦火の馬』)
【主題歌賞】
・"Hello Hello" (『Gnomeo and Juliet』)
・"The Keeper" (『マシンガン・プリーチャー』)
・"Lay Your Head Down" (『アルバート・ノッブス』)
・"The Living Proof" (『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)
・"Masterpiece" (『W.E. 』)
スティーヴン・スピルバーグ監督『タンタンの冒険~ユニコーン号の秘密』より。
© 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
【アニメーション映画賞】
・『タンタンの冒険~ユニコーン号の秘密』
・『アーサー・クリスマスの大冒険』
・『カーズ2』
・『長ぐつをはいたネコ』
・『ランゴ』
【外国語映画賞】
・『The Flowers of War(金陵十三釵) 』(中国)
・『In the Land of Blood and Honey』(アメリカ)
・『少年と自転車』(ベルギー)
・『別離』(イラン)
・『私が、生きる肌』(スペイン)
■そして、気になる受賞結果は・・・
作品賞(ドラマ部門)
◎『ファミリー・ツリー』
主演男優賞(ドラマ部門)
◎ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』
主演女優賞(ドラマ部門)
◎メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
◎『アーティスト』
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
◎ジャン・デュジャルダン『アーティスト』
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
◎ミシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』
助演男優賞
◎クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』
助演女優賞
◎オクタヴィア・スペンサー『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
監督賞
◎マーティン・スコセッシ『ヒューゴの不思議な発明』
脚本賞
◎ウディ・アレン『ミッドナイト・イン・パリ』
作曲賞
◎ルドヴィック・ブールス『アーティスト』
主題歌賞
◎「MASTERPIECE」(『W.E.』)
作曲&作詞:マドンナ、ジュリー・フロスト、ジミー・ハリー
アニメ賞
◎『タンタンの冒険~ユニコーン号の秘密』
外国語作品賞
◎『別離』(イラン)
というわけで、作品賞に『ファミリー・ツリー』男優賞に『ファミリー・ツリー』のジョージ・クルーニーが選ばれました。
クルーニーは受賞の際のスピーチで、盟友のブラッド・ピットが持っていた杖を持って壇上に上がり(ピットは現在、膝を痛めているのだそう)彼の主演作(『マネーボール』『ツリー・オブ・ライフ』)への賛辞を送るとともに、彼の社会貢献活動を褒めたたえたそう。
さてお次は、悲願のオスカー獲得なるかアカデミー賞が待ち遠しくなってきました。
また今回のニュースのひとつ『アーティスト』が最優秀映画作品賞(ミュージカル・コメディ部門)含め、最多3部門の受賞。こちらも日本での公開は決まっているので、お楽しみに。
外国語作品賞を受賞したイラン映画『別離』より。
©2009 Asghar Farhadi
そして最後に、外国語映画賞を受賞した『別離』は、今年の第61回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞とキャスト全員が銀熊賞(男優賞・女優賞)を受賞したという(!)ベルリン映画祭史上初の3冠を達成したイラン映画なのです。現代のイランを舞台に、現代社会に生きる人々にとって普遍的なテーマを投げかける人間ドラマ。2012年春には日本で上映がスタートします。
と、さまざまな作品をご紹介しましたが、気になる作品はありましたか?
私は、今年も心震える映画にいっぱい出会えそうな予感がしてまいりました。
次回は、また通常通り映画作品をご紹介しますね。どうぞお楽しみに。