シューズデザイナーのマノロ・ブラニク、作品に込められた"物語"を明かす。

Fashion 2014.04.24

シューズデザイナーのマノロ・ブラニクは、靴をデザインする際に"物語"を思い描くそうだ。レディスシューズのデザインで有名なマノロ。彼が作る豪華なハイヒールは、セレブの間でも大人気だ。

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作品を生み出す時に、マノロはかなり独特な手法を取るという。「彼女はタンザニアのダルエスサラーム出身。暴力を振るう夫から逃れ、いまは駅へと向かっている。彼女は電車に乗り、自由を求めて恋人の元へと駆けつけるんだ......」と、ウェブサイト『Business of Fashion』にハイヒールをデザインする際のイメージを説明している。

つぎにマノロは、ウェッジソールについての物語を語った。「これはリオデジャネイロから来た女性をイメージしている。女優のカルメン・ミランダみたいな女性だ!」と、彼は夢中になって話す。「ものすごく情熱的で野蛮さもある。でも、いつも笑顔で人生を楽しんでいる。彼女はラフィアローズ(バラ色のヤシの葉素材)のソールが大好きで、この靴を履いていると夫のお金を全部使ってもいいような気分になるんだ......」。

ペルージア、フェラガモ、ロジェ・ヴィヴィエなどシューズデザイン界の巨匠と並び称されるマノロ。彼はまた、新たなデザイナーによってその座を奪われることを心配していないらしい。「ジェラシーや妬みというものがわからないんだ。自分の仕事に満足しているからね」と微笑む。「売上が伸びた90年代に、人気商品を作っているんだとは自覚していたけれど、有名になろうとは思っていなかった。こんなに有名になるなんて夢にも思わなかったよ」。

©Cover Media/amanaimages

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