ジョルジオ・アルマーニ、ファッションデザイナーとしての原点を語る。

Fashion 2014.04.25

華麗だがすっきりとしたデザインの服をランウェイで披露し続けてきたイタリアの世界的デザイナー、ジョルジオ・アルマーニ。デザインに過剰なものは必要ない、というのがジョルジオの考えだ。「結局はシンプルで自然なものが一番なのさ」と、『Allure』誌に対して語っている。

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多くのセレブや有名スターがレッドカーペット用にアルマーニの服を選ぶが、ジョルジオをファッションの道に導いたのは、そういう著名人たちを着飾らせたいという気持ちではなかったようだ。「私が最初に女性らしいファッションスタイルの美しさに感動したのは、母親の着こなしに対してだった」と、微笑みながら話した。「彼女のスタイルは、しとやかで落ち着いたものだったけれど、私にはとても優美に思えたんだ」。同誌に対してジョルジオは、自分のスタイル美学をひと言で表現するなら「地に足が着いていて、洗練されたもの」とも語っている。

デザイナーとして大きな成功を収めているジョルジオだが、何もかも順風満帆だったわけではない。最近では、海外子会社の収益に対する課税を巡る紛争の末、約380億円あまりをイタリア国税機関に払うこととなった。また数年前には肝炎を患い、肝臓移植寸前までに症状が悪化したこともある。その経験で、人生に対する考え方が変わったという。

「その頃の写真を見て思い出すのは、一番大変だったのが、私が良くなったと周囲に納得させることだったかな。彼らが心底心配してくれているのはわかっていたけれど、なんだか絶滅危惧種のように扱われている気になったんだ」と、最近『New York Times』紙で当時を振り返っている。「おかしな話だけれど、自分が金持ちになっていたことに気づいていなかった。時間をほとんど仕事に取られてはいたが、裕福であるとは思いもしなかった。病気になって、自分の所有物との関係が変わったよ」。

©Cover Media/amanaimages

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