アレキサンダー・ワン、"ファッションセンスは学んで身に付けるもの"と主張。
Fashion 2014.11.04
人気ファストファッションブランド「H&M」とコラボしたアイテムが今月発売される、ファッションデザイナーのアレキサンダー・ワン。バレンシアガのクリエイティブディレクターも務める人気デザイナーだが、手がけたアイテムを低価格で提供するのは自分の才能に決して自惚れていない証拠だろう。
そんな彼は"ファッションセンスは生まれ持ったもの"という考えを認めていないという。「生まれつきファッションセンスに恵まれている人もいるけれど、育った環境や付き合う人たちに影響を受ける人も多い」と、アレキサンダーは英国『Stylist』誌で語った。「若いころにゴス系やプレップスタイルにハマった時期を経て、センスを磨いた人をたくさん知っている。音楽の影響も大きい。音楽は僕のファッションの原点だったんだ」。
1990年代に青春時代を過ごしたアレキサンダーは、R&Bシンガーのローリン・ヒルの大ファンであり、彼女独自のファッションも好んでいた。なかでも1999年のグラミー賞授賞式で着ていた黒のTシャツとふんわり広がった夜会服風のスカートを絶賛している。
ニコラ・ゲスキエールの後任として、2012年にバレンシアガのクリエイティブディレクターに就任したアレキサンダー。今年6月に自身初となるフレグランス「B バレンシアガ」を手がけることが発表され、ついに今月店頭に並んだ。
「以前からずっと香水はやってみたいと思っていた。バレンシアガと契約して、やりたい最初のプロジェクトだったんだ。香水づくりはとても面白いものだったよ。最初はイメージから始まって、最後にはすごく専門的な話になる。でもそのプロセスがあって、非常に個性的な香りを創造することができたよ」と、アレキサンダーは笑顔で語っている。
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