エディ・キャンベルによる、英ドーバー・ストリート・マーケットで好評販売中のイットアイテムとは?
Fashion 2016.07.06
ロンドン出身の人気モデル、エディ・キャンベルは、15歳の時に写真家マリオ・テスティーノの目に留まりモデルデビュー。以後、すぐにトップモデルまで駆け上がっている。そんなエディは、最近のファッション業界について、遊び心が欠けていると考えている。
「最近のファッションで目にするものって、少し退屈よね」と、英国『ES Magazine』に対してため息をついたエディ。
「(ファッションが)インスタグラムで見栄えするもの、あるいは、すごくありきたりで薄っぺらなものだったり。カラーだってベージュばかり。ユーモアがまったく欠けているわよ。誰もが"理解"できるものとか、"働く女性の仕事着"のようなものになっているんじゃないかしら。"働く女性の仕事着"を、必要もない時にわざわざ着たい? 私はゴメンだわ」
この現状を自らの手で打破するべく、エディは幼い頃からの親友であるクリスベル・マクグリーヴィーと一緒に、アイロンプリントのアップリケシリーズ「Itchy Scratchy Patchy」を、ロンドンのドーバー・ストリート・マーケットで売り出している。既に、モデル仲間のジジ&ベラ・ハディッド姉妹もファンという「Itchy Scratchy Patchy」は、相撲取り(!)から愛らしいフラワーモチーフまで、多種多様のオリジナルデザインを用意。
「自分らしさを出すという意味で、こういうプリントオンはぴったりだと思うの」とエディは微笑む。「服で自分を表現できるし、自分にとって思い出となる服を着られるじゃない?」
「Itchy Scratchy Patchy」のアイデアは、エディとクリスベルが若い頃、eBayで買ってきた服を自分たちでいじって、デザインをアレンジした経験に基づいているという。「Itchy Scratchy Patchy」で使われる素材のすべては、中古服からリサイクルされた生地で、レトロな雰囲気を醸し出している点も魅力である。
さて、エディがモデルからデザイナーへ本格的に転身する可能性もあるのだろうか? 少なくとも、エディはモデルという職業に以前ほど魅力を感じなくなっているのは事実のようだ。
「モデルって、昔ほどクールな仕事ではなくなったと思う。例えば、いま17歳のモデル志望の女の子だとして、『あの娘、モデルになるつもりでいるみたい』なんて言われたら、ちょっと残念な子と言われたのに近いニュアンスだよね」
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