日本で開催されたルイ・ヴィトンクルーズショーをレポート。

Fashion 2017.05.19

5月14日（日）、滋賀県信楽にあるMIHO MUSEUMで、ルイ・ヴィトンの2018年クルーズ・コレクションのショーが開催された。
前日の夜には、京都の東福寺にてカクテル・パーティが行われ、ショー終了後は、舞妓さんや芸子さんも登場して、祇園新橋通がパーティ会場へと様変わり！ルイ・ヴィトンのロゴが光るタクシーまでが街中を走り、京都と滋賀がルイ・ヴィトン一色へ！

今回のコレクションでは、「伝統からモダニティへの進化」をコンセプトに、日本独自の伝統文化と、それに相反する未来主義、活気に満ちた大都会と雄大な自然などをあえて対峙させることで、文化、自然それぞれが現代へと昇華してゆく様が美しくもパワフルに表現された。I.M.ペイが設計した美術館へと続く1キロものランウェイは、トンネル内に動く歩道まで用意され、まさに伝統とニコラ・ジェスキエールの得意とするフューチャリスティックな雰囲気が見事に融合されていた。

至るところに日本文化へのオマージュが伺えるウェアシリーズは、侍や墨色の風景、武道の稽古着や、黒澤明監督による映画の演出法、北野武監督による映画の独特な哀愁などからインスピレーションを受けたという。

そして、山本寛斎のデザインをモチーフにしたバッグやアクセサリーは、彼に対する敬意の表れであり、長年にわたって日本を訪れてきたニコラ・ジェスキエールがいかに日本を愛し、多くのインスピレーションを得てきたかが伝わってくる内容に。

世界各国から召集された豪華なゲストの中には、女優のミシェル・ウィリアムズやジェニファー・コネリー、忽那汐里、そしてファッションエディターのグレース・コディントンや元サッカー選手の中田英寿も含まれ、女優の福島リラがオープニング、ペ・ドゥナがフィナーレを飾り、本イベントは幕を閉じた。

ルイ・ヴィトン 2018 クルーズ・コレクションのランウェイ会場。