「色」を楽しむアニエスベー×ジョン・ワンのコラボアイテム。

Fashion 2017.12.15

アニエスベーの黒に浮かぶ、カラフルなグラフィティ。

「たったひとり誰かに会って、人生が変わることがある。それが僕にとってはアニエス・ベーだった」。

ニューヨークで貧しい幼少時代を過ごした彼にとって、生活に彩りをくれたのはまさに「色」だった。デコレーターだった父の道具で描く絵から始まり、街中の壁へと表現の場を求めた。そしてニューヨークの“ファストフード的”な暮らしに飽きて移住したパリで、生活の本当の色に触れたという。「art de vivre(暮らしの技法・芸術)。おいしいものを食べたり、ディテールにこだわって服を着たり、コーヒー一杯をカフェで楽しんだり。生活がカラフルになったんだ。パリで出会ったアニエス・ベーは、その意味でも完璧な女性だった。彼女は確かにモノトーンの世界をたくさん作っているけれどね」

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「人生、ハッピーな時もあればハッピーじゃない時もある」。“洗濯機の中にいるみたいな”めまぐるしい人生の旅を、カラフルなグラフィティに表現。パーカ¥37,800

 射手座同士通じ合ったと笑うふたりの友情は、もうすぐ30年。「僕も大変な時期は長かった。思うようにならない愛や、明日の知れない人生にいまもナーバスになる時もある。でもチャンスに感謝して、自分を信じていればなんとかなるとも思っているよ。今回のグラフィティも、人生の混沌を表現している。着る人にインスピレーションを与えられたらうれしい」。混沌があるからこその希望や力強さも感じるコレクションだ。

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「SENGA」は反対に読めばAGNES( アニエス)。アニエス本人のアーティストとしての自称でもある。プルオーバー¥18,360/ともにアニエスベー

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ジョン・ワン | Jon One
アーティスト。1963年生まれ。ニューヨークのハーレムで育つ。80年代始めにパリへ移住しアニエス・ベーと出会い、以降多くのコラボレーションを続けている。今日の国際的なストリートアートシーンを背負う主力のひとり。

●問い合わせ先:
アニエスベー  tel:03-6229-5800

*『フィガロジャポン』2018年1月号より抜粋

photos : ASA SATO (OBJETS), KOHEI KANNO (PORTRAIT), SHIZUMI YONEDA (RESTAURANT), stylisme : TOMOKO KOJIMA, interview et texte : MIHO ARIMA

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