リヴ・タイラーの求めた究極のランジェリーとは?
Fashion 2018.06.25
映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ族の姫アルフェン役など、女優としての国際的な活躍だけでなく、そのスタイリッシュな出で立ちでファッションアイコンとしても知られるリヴ・タイラー。そんなリヴは、トリンプのなかでもトップエンドのプレミアムライン「ESSENCE by Triumph (エッセンス・バイ・トリンプ)」のグローバルイメージキャラクターを2017年から務めている。
今シーズンの「エッセンス・バイ・トリンプ」は、女性にとって新しい時代の幕開けとなった60年代後半から70年代前半のファッショントレンドがテーマ。リヴはそんなエキサイティングなコレクションの顔としてキャンペーンヴィジュアルに登場するだけではなく、スタートからデザインチームらと深く関わって商品開発に携わってきたそう。そんな彼女にロンドンのショールームで話を聞いた。

デザインイメージを手に取るリヴ。ショールームには最新コレクションとともに、実際に使用した布やスケッチなども展示された。
―最初にこのプロジェクトのオファーを受けたとき、どう感じましたか? またどのようにして進んでいったのでしょうか?
「ランジェリーは大好き。自宅のワードローブにたくさんコレクションしているくらい。だからとてもエキサイティングに感じました。最初にデザインチームのトップであるシアンを私の家に招いて、愛用のランジェリーを披露しながら、お気に入りの理由とどのように服と合わせて身につけているかを話し合いました。その後トリンプの長い歴史のなかでストックされていたアーカイブから、70年代のランジェリーの広告が目にとまって。現在のランジェリーとは異なった、シンプルながらもとてもエレガントなフォルムに心惹かれたのです。そしてそこにデリケートな刺繍やレースなどをプラスしていくことを考えていきました。そんなアイデアを支えてくれたのは、老舗トリンプならではのランジェリー作りのスペシャリストたちの存在でした」
―そうして出来上がった「エッセンス・バイ・トリンプ」を初めて見たとき、そして身につけた時の印象は?
「まずはその美しさに心躍りました。ファブリックはうっとりとするような優しい肌触りで、そこに施された刺繍は繊細。手仕事ならではのディテールがとても素敵です。実際にフィッティングをしてみると、優雅な気分を誘ってくれるシルク素材の優しい肌触りとともに、身体のラインをサポートしながらも適度なストレッチも効いていて、無理がなく快適な着心地と理想のボディメイキングで、その質の高さを実感できました」

タトゥーチュールとレースの組み合わせが特長の「Adorned ESSENCE」シリーズを纏ったキャンペーンビジュアル。
―こんなに素敵なデザインだと服の下に着ているだけではなく、ちょっと披露もしたくなりますよね(笑)。そんな着こなしへのアイデアもありますか?
「ランジェリーは本来は下着だから見せるものではないけれども、タキシードなどのフォーマルなジャケットの下に、胸元のレースが素敵なキャミソールとストラップのデザインが凝っているブラを合わせて、マスキュリンとフェミニンさをミックスしたコーディネイトはトライしたいと思っています」
―あなたにとってラグジュアリーなランジェリーとは?
「女性の身体を包み込んで、理想のグラマラスなフォルムに仕上げてくれる実用的な品でありながら、女性としての楽しみも与えてくれて気分をアップしてくれる特別な品だと思います。その点からも、今回のコレクションは私にとってパーフェクト。そして女性たちが活力にあふれてハッピーだった60年代から70年代のムードも、私にパワーを与えてくれそう。特別な日のドレスアップのファンデーションとして欠かせない、大切なランジェリーとなると思います」

今シーズンは「An Alpine Road Trip(アン アルパイン ロード トリップ)」をテーマとし、1人の女性のセンチメンタルな旅を表現。繊細でグラマラスなフラワーレースがふんだんに使用されている。

腰回りをすっきり見せてくれるボディや、ラグジュアリーさが際立つローブなど、アイテムも多彩。

デザイナーのシアン・トーマス。
texte:MIYUKI SAKAMOTO




