4大都市で探す注目ブランド 【東京発】毎日袖を通したくなる、心地よいメンズブランド。

Fashion 2019.11.28

ジェンダーレスやユニセックスという言葉も浸透し、いまや性別にとらわれない考え方、スタイルが当たり前の時代。ファッション界では、メンズ・ウィメンズを両方展開するブランドや、全アイテムをユニセックスサイズで展開するブランドなど、時代に寄り添う注目ブランドが次々に登場。

今回は、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京の4大都市別に、それぞれの若手注目ブランドをピックアップ。最終回は、東京発の3ブランドを紹介。

コウタ グシケン / KOTA GUSHIKEN

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1992年生まれのデザイナー、具志堅幸太が立ち上げた本ブランドは、セントラル・セント・マーチンズの卒業コレクションで発表したコレクションが、イギリスのファッションメディア「ビジネス オブ ファッション」の「TOp 6 Central Saint Martins BA Graduates Of 2016」に選出されたことをきっかけに、2019年秋冬より本格始動。

大学在学時は、ディオールのクチュール部門やプロエンザ スクーラーなどでインターンを経験し、着実に実力をつけていた。ファーストコレクションは「心地よい音のズレ」をテーマに、生活音の交わりや現代音楽などにインスパイアされたニットウエアを展開。東京の街中を連想させるスナップショット風のルックは、服を着ることの楽しさや喜びをあらためて思い出させてくれるかのようなイメージに魅了される。

191112-mens-500x500-04.jpg極太の糸をつくるところから手作業のボリュームたっぷりなハンドニット。シンプルにデニムと合わせて。ニット¥159,060(予定価格)/コウタ グシケン

191112-mens-500x500-05.jpg表裏を逆転させたリンキングの糸が揺れる。ニット¥74,800(予定価格)/コウタ グシケン

191112-mens-500x500-06.jpg大判のチェック柄が、まるでクレヨンで描いたかのような温かみある表情で彩られた。カーディガン¥107,800(予定価格)/コウタ グシケン

●問い合わせ先:
コウタ グシケン
info@kotagushiken.com

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フミト ガンリュウ / FUMITO GANRYU

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昨年の6月、デザイナーの丸龍文人がブランドを始動。丸龍は、ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのパタンナーを経て、2008年よりコム デ ギャルソンが展開するブランドとして「ガンリュウ」を率いていた。18年に独立、「フミト ガンリュウ」をスタート。

2019-20年秋冬コレクションでは、身体を包み込むようなリラックスしたロング丈のダッフルコートや、細かなキルティングのセットアップ、ボリュームたっぷりのバギーパンツなど、クラシカルな型を自身のルーツとするストリートな遊び心でアップデート。ジェンダーにかかわらず着ることのできる、型にはまらないものづくりに今後も目が離せない。

191112-mens-500x500-26.jpgストリート調のビックサイズだが、上品なダークブルーでシックな印象。ダウンジャケット¥107,800/フミト ガンリュウ(フミト ガンリュウ プレスルーム)

191112-mens-500x500-27.jpg着物のような袖と腰紐で、欧米生まれのシャツを日本風に解釈。シャツ¥37,400/フミト ガンリュウ(フミト ガンリュウ プレスルーム)

191112-mens-500x500-28.jpgスリーブのパターンで作られたキルティングのマフラーは、袖口がゴム仕様になり忠実にスリーブを再現。マフラー¥22,000/フミト ガンリュウ(フミト ガンリュウ プレスルーム)

●問い合わせ先:
フミト ガンリュウ プレスルーム
tel:03-5962-7945

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エム エー エス ユー / M A S U

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2017年春夏シーズンの設立時、「マス(masu)」という名前でスタート。その後、2018-19年秋冬からのリブランディングに伴い、新たにデザイナーの後藤愼平を起用し「エム エー エス ユー(M A S U)」と改名して再スタートした。

ブランド名は、丁寧語の「ます」が語源。日常で何度も用い消費する言葉でありながら、変わらぬ価値を持ち続ける「ます」という言葉のように、価値を持ち続けるものづくりをしたいとの想いが込められている。

2019-20年秋冬コレクションでは、レザージャケットやデニムジャケット、セットアップなど定番のスタイルを、得意のヴィンテージライクなディテールに落とし込んだ。これからの名品に加えたくなるような、本物を追求するものづくりの姿勢を感じるコレクションだ。

191112-mens-500x500-15.jpg1960年代のロンドンで生まれたオートバイのカルチャーにインスパイア。軽量化を求めたソリッドなデザインながら、一点もののようなユニークなディテールが新しい。レザージャケット¥154,000/エム エー エス ユー

191112-mens-500x500-16.jpgミリタリーのコンバットセーターを着想源に、柔らかなラビットファーで仕上げたフェミニンな一点。ニット¥99,000/エム エー エス ユー

191112-mens-500x500-17.jpgベストが一体化したミリタリーライクなシャツは、シルク100%の生地を染めヴィンテージライクな表情に。シャツ¥48,400/エム エー エス ユー

●問い合わせ先:
エム エー エス ユー
tel:03-6419-7028

【関連記事】
パリ発>>自身のルーツを反映した注目のメンズブランド。
ロンドン発>>ストリートを背景に持つ若手メンズブランド。
ニューヨーク発>>縁ある街に着想を得たメンズブランド。

※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。

photos : ASA SATO, stylisme : KODAI SUEHIRO

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