服好きたちが行う、実はサステイナブルなこと。 小嶋智子さんと、ヴィンテージ服。
Fashion 2020.05.16
社会の仕組みが大きく変わりつつあるここ数カ月。ファッションの世界では数シーズン前から、サステイナブルなことへの関心が加速中。共存することが難しいファッションとサステイナブルではあるけれど、難しく考える前に、おしゃれ好きな人が既に行っていた「実はこれってサステイナブルなことかも」を教えてもらいました。自分ならではの、日常レベルでできるヒントを探して。初回はスタイリスト小嶋智子さん。
好きなスタイルがあるから、服は長く着続ける。
「部屋の中を見渡してみると長年愛用している服やインテリアが多く、そこにモダンなものがひとさじ入っているようなバランスです。
多くのものを持つことが豊かさではないと思っているので、物が増えすぎたら潔く断捨離をして、心が身軽でいられるようにしています。そうすることでずっと大切にしていきたいものが際立つので、無駄な買い物が減っています。そしてずっと好きなものは変わっていないなぁとあらためて実感することができ、自分の美意識を高めていけるような気がしています」
|厳選の愛用アイテム
JEAN COLONNAのシルクトップ
(2001年頃に購入)
「17歳の時に、下北沢にあったブランドのヴィンテージショップで購入しました。当時はジェーン・バーキンに憧れたスタイルをしていたので、このトップにヴィンテージのデニムやスラックス、コンバースを合わせて着ていました。いままたそんな気分でいるので、あらためて大人な着こなしをしてみたいと思っています」
TOGAのニットビスチェ
(2008年頃に購入)
「TOGA2008AWコレクションの女性像がすごく好きだったので、そのコレクションに登場していたコルセットもいまだに大切に持っています。長年愛用している服の中でも断トツに使用率が高く、毎年着ているかもしれないです。カジュアルなサーマルに合わせて引き締めたり、ドレッシーな服に合わせてカジュアルダウンさせたり、幅広い合わせ方ができて重宝しています」
ヴィンテージのスパンコールトップ
(2010年頃に購入)
「ヴィンテージのスパンコールアイテムが好きで地味にコレクションしています。シックだけれども派手なものがときどき着たくなるので、その度にクローゼットから出して新しい着こなしにチャレンジしています」
スタイリスト。さまざまなモード誌をはじめ、ブランドのカタログ、広告、女優のスタイリングなどを手がける。ハイファッションからヴィンテージまで幅広いアイテムを使った、センシュアルかつモダンな女性像が魅力。
Instagram:@tomokojima__
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photos et texte : TOMOKO KOJIMA