エマ・ワトソン、久しぶりの赤絨毯でドレスコード覆す。
Fashion 2021.10.19
エマ・ワトソンはレッドカーペットでこれまであまり目立たなかった。だが10月17日に開かれたアースショット賞のレッドカーペットでは新進気鋭のイギリス系アメリカ人デザイナー、ハリス・リードの印象的な服で存在感を示した。
アースショット賞のレッドカーペットに登場したエマ・ワトソン。(ロンドン、2021年10月17日)photo:Getty Images
アースショット賞の授賞式に登場したエマ・ワトソン。エマをレッドカーペットで見るのは久しぶり、2019年12月以来となる。アースショット賞とはウィリアム王子とキャサリン妃が設立したチャリティ財団、英国王室基金の支援のもとに設けられた新しい賞で、環境問題の解決策を表彰するもの。授賞式にキャサリン妃は2011年に着用したライラック色のドレスで登場した。
一方、エマは何気ない顔でレッドカーペットの常識的なドレスコード、すなわちイブニングドレスにハイヒールのスタイルをあっさりと覆してみせた。エマはパンツスタイルで楽しそうに登場した。実のところエマがレッドカーペットでパンツ姿だったのはこれが初めてではなく、2016年のメットガラで体験済みだ。ただ、今回は新進気鋭のデザイナー、ハリス・リードの服とあって斬新さもおしゃれ度もぐんとアップした。
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ハリス・リードでアースショット賞のレッドカーペットに登場したエマ・ワトソン。(ロンドン、2021年10月17日)photo:Getty Images
ノンジャンルのロマンティシズム
タフタ&シルクモスリンのノースリーブブラウスに黒のフレアパンツ、黒いゴム厚底ブーツのスタイルからは、エマのエシカルファッションへのこだわりが感じられる(トップスは古いウェディングドレスのリサイクル、ボトムスはデッドストック品)。
しかも着たいものを着るという態度表明でもある。ハリー・スタイルズが米ヴォーグ誌の表紙にドレスを着て登場したことに通じる。それもそのはず、ハリーの時もハリス・リードが衣装を担当していた。
イギリスとアメリカのハーフである25歳のデザイナーは、ジェンダーの境界をあいまいにしたルックで有名になった。タフタのトップやヴィンテージのブラウス、セブンティーズ・ルック風ストライプタキシードジャケットなど、デザイナー自ら「ノンバイナリーなロマンティシズム」に応える服と表現している。
text : Sabrina Pons (madame.lefigaro.fr)