Issey Miyake 貝殻みたいなニットがくれる、心弾むおしゃれ時間。

Fashion 2021.11.01

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まるで細かな貝が、ぐるぐると渦巻き群れを成しているかのような、でこぼこ模様。
触れてみると、柔らかく心地よい肌触り。伸ばしたくなる気持ちを抑えて身に纏えば、新たな感覚が湧き起こる。近藤悟史が手がけた2021-22年秋冬のイッセイミヤケは、身近な自然にフォーカス。

貝殻にインスパイアされた「ウールシェルニット」のアイテムが、パズルのように大集合。今回、これを起点に制作されたイメージ映像もユニークで、服と人とが紙芝居のように展開していくアニメーション。「目で見る豊かさにのせて、服と人の関係性から生まれる感情や感覚を引き出せたら」と、映像を手がけた岡崎智弘は語っている。これらのアイテムを実際に着用すると……答えは、次のページに。

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下1/3くらいから切り替わる編み地がアクセントのワンピース。美しいラインを描きながら、腕に纏ったグローブと相まって上質なエレガンスを醸す。
ロングワンピース￥71,500、グローブ￥19,800/ともにイッセイミヤケ

握った瞬間、その肌触りとともに、軽やかな空気を運んでくれるバッグを主役に。
ハンドバッグ￥41,800、ワンピース￥74,800/ともにイッセイミヤケ

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首からショルダーにかけてのなめらかなラインと編み地が作り出す、伸びやかなテクスチャー。ブラックの静謐さが光るコーディネート。
ワンピース￥74,800、トートバッグ￥37,400/ともにイッセイミヤケ

ほどよくフィットするタートルネックトップは、くしゅっとした首元と袖がこなれた印象。トップを2枚重ね、パンツへの編み目のレイヤードも美しく。
タートルネックトップ￥63,800、下に重ねたトップ￥68,200、パンツ￥69,300/ 以上イッセイミヤケ

ニットの凹凸感が生き生きとしたテンポを与え、コーディネートにリズムを奏でる。
ハット￥22,000、トップ￥68,200/ともにイッセイミヤケ

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「服というものは、人間の身体や気持ちと物とを繋いでいるものだと思っています」と語る岡崎智弘が手がけた映像から。平面で見る服、人が纏い立体となった服、それぞれの違いを目にする楽しさを、実際に纏い、自身の身体で感じてみて。
黒のトップ￥68,200、黒のパンツ￥69,300、ライトブラウンのワンピース￥74,800/ 以上イッセイミヤケ

「ウールシェルニット」──2021-22年秋冬、イッセイミヤケのコレクションのキーとなったのは、浜辺で拾った小さな貝殻を発想源とした編み地のニット。まるで小さな巻き貝がたくさん並んでいるかのようなファブリックは、広げてみれば、市松模様の姿を宿している。この独特の凹凸を描くニットは、「リンクス編み」という技法で生まれた。ニットの表目と裏目を組み合わせることで実現する凹凸の編み地は、極細のウールとハリのあるナイロンを組み合わせた糸で編まれ、軽やかな膨らみを表現。見た目そのままの柔らかな質感で身体を包み込み、着る前と着た後で表情を変える、ワクワクする楽しさがある。目で見る楽しさに加え、着た時に湧き上がる喜びをくれるのは、イッセイミヤケのポジティブなものづくりゆえなのだ。