話題のアップカミングなブランド、買うべき一着は?
Fashion 2021.11.30
いま話題のアップカミングな8つのブランド。 ブランドのオリジンを打ち出している “初めに買うべき一着” について、 デザイナー本人に語ってもらいました。
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¥66,000/ ジャンシドゥーム
Jancidiumの花柄ワンピース
「ブランド名に花の名前が入っていることから、毎シーズン必ず花柄のアイテムをデザインします。このワンピースはさまざまなテキスタイルの花柄を組み合わせました。強さ、可愛さ、エレガンス……多面的な女性らしさを表現しました。」
designer: Unknown
country: Japan
founded: 2021
ブランド名はフランス語で黄色を意味する「Jaune」と、“可憐”という花言葉を持つ花「Oncidium」を合わせた造語。毎シーズン、ミューズを決め、彼女のワードローブを想像して作ったコレクションを展開。
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¥137,500/ リア(ユナイテッドアローズ 原宿本店)
Rierの刺繍ジャケット
「天然素材を熟知した職人が持つ、匠の技を集約したジャケット。軽さや伸縮性など、素材がすべてを物語っています。花刺繍は、チロル地方の民族衣装に使われていたもの。歴史と伝統を取り入れながらも、現代的に仕立てた一着です。」
designer: Andreas Steiner
country: France
founded: 2018
デザイナーは、南チロル地方出身のアンドレアス・ステイナー。ミラノとロンドンで学び、プラダ、ミュウミュウ、ルイ・ヴィトンで経験を積む。伝統とラグジュアリーなど、相反するものをかけ合わせて創作。
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¥79,200/ マイディ(セメント)
Maydiのプルオーバーニット
「“Sustainable Certified Wildlife Friendly”の 認定を受けたメリノウールを、すべて手編みで仕上げたサステイナブルな製品。ブッファンスリーブのボリューミーなシルエットが特徴です。自分を愛しむ気持ちで、袖を通してほしい一着です。」
designer: Maria Zolezzi
country: Argentina
founded: 2014
ロンドンのファッションカレッジを卒業後、ソニアリキエルやエルメスで経験を積む。その後、祖国アルゼンチンでスタート。メリノウールをメインに、天然素材にこだわり、環境に配慮した生産を行っている。
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¥48,400/ フジ(ピーアールワントーキョー)
Fujiのウールブルゾン
「ポケットなどのディテールを削ぎ落とし、繊細さが漂うシンプルなデザインに。Fujiらしい、ノスタルジックなオレンジのカラーリングを加え、どこか無骨なイメージのある従来のブルゾンとは異なる、クリーンで柔らかな印象に仕上げました。」
designer: Ryota Fujimoto
country: Japan
founded: 2020
コンセプトは「小心者のワードローブ」。日常と密接な服を通して、自分を認め、表現できたら、社会に対 して一歩踏み出すことができる……。そんな人生の手伝いができればという思いを込め、展開している。
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¥36,300/ ピリングス
Pillingsのフラワークロシェのニット
「フラワークロシェのシリーズは、靴、バッグ、帽子などもあり、ブランドを象徴するアイコンです。立体的なフラワーモチーフは、工業機械では作れない手作業の魅力。ハンドニットになじみがない人もチャレンジしやすいアイテムです。」
designer: Ryota Murakami
country: Japan
founded: 2020
母親とともに親子デュオとしてブランドをスタート。 現在は、村上亮太のみがデザインを手がけている。手芸を生かしたものづくりを得意とし、手作りの愛おしさや強さを、ユーモアを持って届けている。
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¥49,500/ アンスドッツローヴナー
Ans Dotsloevnerのウェディングビュスチエ
「身に着けるだけでロマンティックな気持ちになれるアイテム。母のウェディングドレスから着想を得て作りました。甘めな服に合わせるのはもちろん、Tシャツとパンツなどのクールなスタイルに合わせるのもおすすめです。」
designer: Hanano Momose
country: Japan
founded: 2021
ファッションスクールにて服飾デザインを学んだ百瀬華乃が立ち上げたブランド。見た瞬間にときめきがあり、着た時に幸せな気持ちになったり、自信が持てたりするような服作りをしている。
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¥24,200/ エ・ローエ・ホーベ(フィルグ ショールーム)
A. Roege Hoveのニットトップ
「インナーにもトップにも、コーディネートのアクセントになるニット。ホールガーメントなので、 生地に無駄がありません。さまざまにスタイリングできて、長く着られる一着を、ぜひワードローブの定番として迎えてみて。」
designer: Amalie Roge Hove
country: Denmark
founded: 2019
セシリーバンセンやマークタンでニットデザイナーとして活躍した、アマリエ・ローエ・ホーベが設立。伝統的な製法を用い、着用することでシルエットが生まれるコンセプチュアルなニットウエアを展開。
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¥53,900/ フェティコ(ザ・ウォール ショールーム)
Feticoのジャンプスーツ
「ユニークなカッティングのモダンなブラと繊細なストラップ、コルセットのようなウエストラインと相反するシャープなレッグライン。年齢もキャラクターも関係なく、シンプルでいて強い意志を持つ服は、幅広い方に似合います。」
designer: Emi Funayama
country: Japan
founded: 2020
コンセプトは“The Figure:Feminine(その姿、女性的)”。インスピレーション源は、女性の造形美を強調する古典的なスタイル。相反する要素を重ね合わせながら、ユニークで新しい女性の姿をデザインする。
ジャンシドゥーム customer@jancidium.com
ユナイテッドアローズ 原宿本店(リア) 03-3479-8180
セメント(マイディ) 03-6915-3282
ピーアールワントーキョー(フジ) 03-5774-1408
ピリングス pillingsshop@gmail.com
アンスドッツローヴナー ansdotsloevner@gmail.com
フィルグ ショールーム(エ ローエ ホーベ) 03-5357-8771
ザ・ウォール ショールーム(フェティコ) 03-5774-4001
*「フィガロジャポン」2021年10月号より抜粋
photography: Yuka Uesawa styling: Nobuko Ito editing: Satomi Yamada