篠原ともえが、ホテルのユニフォームを初デザイン。

Fashion 2022.04.14

4月22日に開業する、大阪を楽しみ尽くす都市観光ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」(以下、OMO7大阪)は、先進的な視点でデザイナー・アーティストとして活躍する篠原ともえがデザインしたユニフォームを採用。

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地図上に訪れたい場所やお気に入りの場所を示す印をイメージしたピンドットをデザインに落とし込んだ。2021年春にユニフォームデザインの依頼を受け、篠原は夫でアートディレクターの池澤樹と立ち上げたデザイン会社STUDEOとともにこのプロジェクトに臨んだ。 Photo : Takakazu Aoyama

篠原のOMOへの理解は深く、街での新しい発見を表すピンドットのデザインには、街を丸ごと楽しむというテーマが的確に表現されている。これはホテルから徒歩圏内の「街」を知り、新たな発見や出会いを通して街に溶け込むことをサポートするサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」を提供するOMOの特徴にぴったりな柄。そして世代や性別を問わないジェンダーレスで機能的なスタイルにも新しさとこのOMO7大阪で過ごす時間のワクワク感を募らせる。誠実で落ち着いた印象を持つネイビーを主色に、アイテムはジャケット、シャツ、パンツで構成。動きやすいゴムのパンツ、可動に適したストレッチ素材のジャケットなど、働くスタッフにとって優しい機能性も考慮している。また、普遍的な模様であるドット柄とかけ合わせたピンドットのデザインは、着る人の世代や性別を選ばず、帽子やバッグといった小物類でスタッフそれぞれの個性を演出することもできる。そして長く着回せ、家庭洗濯にも対応できるようメンテナンス性を重視し、スポーツウェアに使用されるような素材を取り入れているのも特徴だ。伸縮性の高い素材を使っているので、サイズ展開を男女合わせて4サイズと減らすことができたことで過剰生産を回避し、製作過程でも残布が極力出ないよう工夫を施し、持続可能性に配慮した。

「今回お話をいただいたのは、コロナ禍で日本中が少し元気を失っている、まさにそんな時でした。…デザインのキーとなるピンドットは、OMOが掲げる独自のサービスを可視化したもので、普遍的な模様のドット柄とかけ合わせることで、着用されるスタッフの方はもちろん、お客様へも安心感を与えられるものになればと願いを込めました。…このユニフォームがOMO7大阪というホテルのインナーモチベーションを上げ、それが確かなサービスとしてお客様へご提供されていくことを期待しています」と篠原ともえはメッセージを寄せる。

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今回の依頼では制服デザインに加え、バッグや帽子といったグッズのデザインも担った。画一的なユニフォームではなく、帽子やバッグの合わせ方やちょっとした着こなしの工夫でスタッフそれぞれの個性を演出できるのもポイント。 Photo : Takakazu Aoyama

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最寄りは新今宮駅。大阪でもいちばん“ディープ”なエリア、新世界がご近所。OMO7大阪に滞在して、大阪の新たなお気に入りにピンをドロップした自分だけのマップを完成させよう。 Photo : INFOTO/amana/Megumu Kohagura

OMO7大阪 by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka

text: Natsuko Kadokura

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