2022年 第75回カンヌ国際映画祭 レア・セドゥとクリステン・スチュワートが魅せる驚きのルック。

レッドカーペットほど盛大ではないものの、カンヌ映画祭のフォトコールもファッションに注目が集まる一大イベントだ。クローネンバーグ監督新作『Crimes of the Future』のプロモーションに現れたふたりの女優の装いがそれを証明している。

 

レア・セドゥは80年代の雰囲気が漂うルイ・ヴィトンのマスキュリンな装いをチョイス。クリステン・スチュワートは、先日のリゾートコレクションで発表されたシャネルのセットアップをセクシーに着こなした。

ところで、レアとクリステンがクローネンバーグ監督の新作『Crimes of the Future』のプロモーションの場に揃って現れたこの機会に明らかになったのは、カンヌフェスティバル特有のドレスコードだ。もちろん、毎日、美しいドレスがメイン会場の大階段のレッドカーペットにあふれている。そして、それとは別に、日中にはフォトコールと呼ばれる恒例の写真撮影が行われる。レッドカーペットほどの絢爛さはなく、よりカジュアルではあるものの、やはり入念に準備された装いでスターが登場するフォトコールは、レッドカーペットと同じくらい注目度も高い。

第75回カンヌ国際映画祭での『Crimes of the Future』のフォトコールに現れたレア・セドゥとクリステン・スチュワート。（カンヌ、2022年5月24日） photography: Getty Images

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屋外ランウェイ

カンヌのフォトコールは、高級ブランドとアンバサダー契約を結んだスターたちが足音高く闊歩するいわば巨大な屋外ランウェイ。レアとクリステンもそうしたアンバサダーたちのひとりであり、それぞれフォトコールの場にふさわしい昼の装いを身につけて、ブランドのテイストを表現している。

そんなわけで、フランス人女優のレアは、バミューダパンツにテーラードジャケットとネクタイを合わせた、マスキュリン・フェミニンなルックで登場。アメリカ人女優のクリステンは、ツイードのジャンプスーツを着こなし、胸元を大きく開けてカンヌのグラムールを優美に表現した。