CHROME HEARTS 東京でプライベートパーティも開催! ジェシー・ジョー・スタークの魅力。

Fashion 2022.09.16

クロムハーツの創始者、リチャード・スタークとローリー・リン・スタークの長女ジェシー・ジョー・スターク。あのシェールが名付け親で、ベラ・ハディットが親友という恵まれたバッググラウンドを持つジェシーは、クロムハーツのデザインを手掛けるなど、才能を発揮してきた。そんな彼女はミュージシャンとしても活動しており、今月21日には自身初となるフルアルバムの発表も予定している。

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この日はブラックのレザーのミニドレスで登場したジェシー。クロムハーツのラグジュアリーなジュエリーもプラスして、グラマラスに仕上げた。

 今夏、ボーイフレンドでミュージシャンのヤングブラッドとともに来日を果たしたジェシーをクロムハーツ トーキョーで開かれたプライベートディナーパーティでキャッチ。友人やミュージシャン仲間に囲まれた和やかなムードの中で、デビューアルバムについて、クリエイションについて、そして彼女の近況について直撃。パーティの様子とともにお届けします。
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サマーソニックでパフォーマンスするために来日したミュージシャン、ヤングブラッドと一緒に。「初来日の彼を日本のいろいろなところに連れて行ってあげたい」とジェシー。

― あなたにはミュージシャン、アーティスト、デザイナーとさまざまな肩書きがありますが、クロムハーツのものをデザインするときと音楽活動では意識は違いますか?

「すべては私自身の延長線上にあります。私にとっては、自分自身について語ることの方が、自分が好む服を選んだりデザインすることより難しさを感じる。どちらにせよ自分自身を投影することなのですが、音楽活動とファッションの仕事は別のものとして携わっています。ファッションデザインに関しては、私が前面に出ることはあまりない。主役はあくまでもプロダクトだと思っている。でも、音楽の場合は違って、私自身が人前に出て、自分を表現する必要がある。その部分で、やはりミュージシャンとしての活動の方がハードルは高いですね」

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― 音楽の道に進んだ経緯は?

「7歳の時に失恋したのがきっかけで、曲が書きたい!と思うようになり、父親にヴォーカルレッスンに通わせて欲しいと頼みました。私は昔から、人とのコミュニケーションが少し苦手なのだけど、歌うことなら、自分を深く表現することができるんです。シャイな私は、今でも人前で歌うことは、ちょっとナーバスになってしまうの。でも、ステージに上がってパフォーマンスすることはとても美しい経験。その緊張を乗り越えると、心地いい気分になれるんです。ステージで歌うことが、私に自信をもたらしてくれるの」
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― あなたのクリエイションは、ご両親から影響を受けていると思いますか?

「100%そうですね。私を両親と切り離して考えることは不可能。父と母は、私にとってアイドルであり、スーパーヒーローです。彼らは私を愛してくれ、いつも尊重してくれる。私は完全に彼らに影響を受けています」

― 家族とはあなたにとってどんな存在?

「大人なるにつれ、私にとっての家族の存在はどんどん大きくなっている気がします。家族に恵まれ、いつでも彼らとともにいるような気がするの。世の中には、家族との縁が薄い人も大勢いる。でも私には理解できない部分があるかな。私が常に地に足がついた状態を保ち、自信を持っていられるのは家族のおかげ。例えば、ステージに立っている時はとても緊張する。ただ家族が一緒にいてくれると思えば、しっかりと乗り切れるんです。人との関係はうつろいやすいものだけど、家族は違う。例え、喧嘩したとしても、その関係は永遠です」

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大きなテーブルを囲み、寿司や日本酒を飲みながら、盛り上がるパーティ。クロムハーツのVIPルームがまるで日本の居酒屋のようなムードに。
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― コロナ禍を経て、世界は色々と変化しました。あなた自身は?

「コロナ禍で私も含め、すべての人が人生は短く、時が流れるのは早いという事実に気づいたと思うし、気づいて欲しいとも思う。私自身は世界が小さくなったなと感じています。世界を広げて、多くの人を愛し、誠実に向き合い、さらにたくさんのことに手を広げるほどの潤沢な時間は、私の人生にはないと気づきました。今回発売するアルバムもコロナ禍で発売の予定が立たず、保留になっていた期間もあるのですが、やっとその時期が来たという感じです。これからはしっかり楽しまないと!」

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クロムハーツ トーキョーで開催されたパーティでは、店舗内にあの有名店、銀座久兵衛の寿司をその場で握ってくれるサービスが!ジェシーも大好きな寿司に舌鼓を打っていた。

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― 初めて日本に来たのはいつ?その時の印象は?

「私が幼い頃、父親が出張でよく日本に来ていました。私も小さいころに一緒に来日したのですが、いつだったかは覚えてないですね。食事がとても美味しくて、泊まったホテルの部屋にテレビがなく、大きな共同のお風呂に入ったことを覚えています。大人になってからは、ローカルな場所を訪れるのが楽しみで、伝統的な場所など、いろいろなところに連れて行ってもらっています。今回はチームラボのエキシビションに行き、とても素晴らしかった!来日した時は、必ず、天ぷらとラーメンを食べて、ヒステリックグラマーのお店に行きます。うちの父親が出張のお土産にいつもヒステリックグラマーやMILKのソックスを買ってきてくれていて、今も大切にしているの。あの2つのショップに行くと、すごく懐かしさを感じます。日本は本当に大好きな場所。これまではわりと頻繁に来日していましたが、このところコロナ禍で日本に来れなかったから。
今回は、初めて東京湾のクルーズにも出かけました。サマーソニックに出演するためにボーイフレンドも来日したのですが、彼は初めての日本だったので、いろいろなものを見せてあげたかったんです」

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UK出身の人気ミュージシャン、ヤングブラッド。ジェシーとの仲は自信のSNSでもオープンにしている。

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― 最後にこの秋ついにリリースするデビューアルバムについて聞かせてください。タイトル「doomed」に込めた意味は?

「“doomed”(運命付けられた)という単語が今の私のムードにぴったりだと思ったから。この言葉自体、ちょっとネガティブなイメージもあるんだけど、私が誰であるかを受け入れるという意味合いで、前向きな気分にもなれる言葉だと思うんです。運命であっても、なくても自分らしく生きるべきだと今、感じています。いつも自分が正しいと思う道を選ぶべきだと」
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PARTY SNAP
ゲストのファッションやジェシーとヤングブラッドのキスシーンなど、クロムハーツ トーキョーでの特別な一夜の様子をピックアップ。

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Jesse Jo Stark
クロムハーツの創始者、リチャード・スタークとローリー・リン・スタークの長女として、LAで生まれる。クロムハーツのデザイナーとして、ウエアやジュエリーのデザインを担当する傍ら、シンガーソングライターとしても活躍。セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズがプロデュースを手がけた初のEP盤を発表。その後、2020年にはシングル「Tangerine」、「Die Young」をリリース。2022年9月21日には、自身初となるフルアルバム「doomed」を発表する。
 

photos:E-wax, text:Tomoko Kawakami

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