新しいボッテガ・ヴェネタと市川実日子の舞台裏。
Fashion 2022.09.20
マチュー・ブレイジーがクリエイティブ ディレクターに就任後、初めて手がけた2022ー23年秋冬。ブランドの代名詞であるレザーを駆使したコレクションを女優、市川実日子が纏った。自然体の姿を、写真家のホンマタカシが切り取る。
コットンのタンクトップにジーンズ―ではなく、ヌバックレザーにデニムウエアのスキャン画像をプリントした、サヴォワールフェールが息づくパンツ。イントレチャートが用いられた新作バッグ「カリメロ」は、55mのチューブ状のフェットゥーチェ(革ひも)を手作業で編み込んでいる。
トップ¥57,200、パンツ¥770,000、ピアス¥57,200、バッグ¥874,500、シューズ¥126,500/ 以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
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シンプルなアルパカのニットに美しい発色のレザーのスカートを合わせて。裾から覗くフリンジは、かぎ針編みのベースに機械でカットした2kmに及ぶレザーを張り合わせたアンダースカート。コレクションには、ブランドが誇るレザーの加工技術が随所に生かされている。
ニット¥217,800、スカート¥3,520,000、ピアス¥322,300、パンプス¥126,500/以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
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ドレスとして着たのは、一見オーソドックスなストライプのビジネスシャツ。しかしこちらも柔らかなヌバックで仕立てられていて驚かされる。思わず抱きしめたくなるレザーのクラッチバッグは、その名も「ピロー」。内側はキャンバス地になっている。
オーバ―サイズのシャツ¥770,000、ピアス¥145,200、バッグ¥258,500、サイハイブーツ¥352,000/ 以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
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袖と肩にテーラリングの構造を取り入れたシャツとワイドレッグのパンツはウールフランネル製。RWS認証(責任あるウール規格)を得たウールを用いており、縫い目が目立たない2枚仕立てに。足元はローラースケートカルチャーや1990年代のスタイルから着想を得たというボリュームのあるスニーカーで。
ジャケット¥355,300、パンツ¥266,200、スニーカー¥104,500/ 以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
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ラフに羽織ったシアリングのコートには、卵型のゴールドのパーツがランダムに刺繍されている。クラッチバッグ「ノット」も白をセレクト。手作業で編み上げたイントレチャートのボディに、結び目のような形の留め具が付いている。
コート¥1,430,000、ピアス¥145,200、バッグ¥429,000、サイハイブーツ¥352,000/ 以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
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コートの背中と袖は大きくカーブし、フレアパンツは前下がりになっている。パターンのカッティングと芯地使いで実現したこのシルエットは、イタリアの「未来派」を代表するウンベルト・ボッチョーニの彫刻『空間における連続性の唯一の形態』(1913年)から着想を得ている。
メランジウールのコート¥564,300、パンツ¥178,200、ピアス¥137,500、パンプス¥214,500/ 以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
0120-60-1966(フリーダイヤル)
photography: Takashi Homma styling: Tamao Iida hair & makeup: Hiroko Ishikawa(Eek) editing: Itoi Kuriyama