Aigle エーグルの魅力を探る、emmaのフランス2days。

Fashion 2022.11.01

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2022年春夏コレクションから、エチュード・スタジオのパリジャントリオ3人をアーティスティックディレクターに迎え、よりモードな印象になったエーグル。初のパリコレ参加となったコレクションと、天然ゴム素材のブーツが生まれる場所、フランス・ロワール地方の工房へ、シーズンアンバサダーのemmaが訪問。伝統と進化が融合した新しいエーグルの魅力に触れたフランスでの2daysをお届け。


DAY 1 パリ・ファッションウィークでエーグルの初コレクションへ!

10月4日、23SSパリ・ファッションウィークに初参加するエーグルのプレゼンテーションがポンピドゥー・センターで開催された。眼下にパリの街が広がる、ポンピドゥー・センターのテラスで全3回行われたプレゼンテーションは、インスタレーションとショーのミックス。

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気持ちのよいテラスでのランウェイ。

プレゼンテーションは、現代アート美術館の水のあるテラスで始まった。フランス人DJのタイラシンがライブで繰り出す音楽とともに、新コレクションを纏ったモデルがゆっくりと階段を下りてくる。周囲を見回し、立ち止まってパリの風景を眺めたり、ベンチに腰掛けたり、本を手に取ったり。ショーというよりも、休み時間の学生たちを眺めているような自然な風景。
「通常のショーと違って一体一体がゆっくり見られて、大満足。カジュアルなコレクションでリアル感があるから、自分が着たらこんな風に見えるんだ、とモデルを通して等身大に感じられたのもよかった」とemma。太陽が降り注ぎ、時おりそよ風が吹き込む外に開かれたテラスは、まさにエーグルらしい都会のエクステリア。慌ただしくショーからショーへと駆け巡るバイヤーやジャーナリストたちも、しばしゆっくりした気分でプレゼンテーションを楽しんでいた。

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ポンピドゥー・センター5階、彫刻が展示された美術館のテラスが会場に。
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たっぷりサイズでシンプルなカッティングのレインコートが印象的。ラバーブーツを履いたモデルが水とたわむれるなど、機能性もアピール。
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バランスのいいコーディネートも参考になりそう。「着たくなるメンズアイテムも多かった。ユニセックスはいまの時代の気分にもぴったり」とemma。
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emmaが注目したのは、キャップを合わせたブルゾンとパンツのルック。©AIGLE
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「オーバーサイズ気味のレインコートの着方がかっこいい!」©AIGLE
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「このラバーブーツ、ゴツい感じでとてもかわいい」©AIGLE
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今シーズンはデニムアイテムもたくさん登場した。©AIGLE
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エーグルの新ロゴが飾られたポンピドゥー・センターのコリドー。
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この日のemmaは、エチュードのデザインによるロング丈のブーツ「アトリエ」とメンズのMサイズのブルゾン。「色もきれいで暖かいブルゾン。大きめサイズをミニ丈のスカートにコーディネートしました」
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ポンピドゥー・センターとエーグルはSS23から業務提携を開始。ポンピドゥーの所蔵作品である、ピート・モンドリアンの作品「ニューヨーク・シティ」からインスパイアされたカプセルコレクションがコラボレーションの第1弾。
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「田舎でも街でも着たい、屋外のためのワードローブを」

3シーズン前からエーグルのアーティスティックディレクターを務めるのは、エチュード・スタジオの3人。プレゼンテーションを終えたばかりの会場で、ジョゼ・ラマリ、ジェレミー・エグリ、オレリアン・アルべの3人に話を聞いた。

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全3回行われたプレゼンテーションのフィナーレにて。左からジョゼ・ラマリ、ジェレミー・エグリ、オレリアン・アルべ。

「エーグルとの出合いは、子どもの時に持っていたラバーブーツ。田舎の家の玄関にもレインコートが必ず掛かっていた」という3人。環境への取り組みやエココンセプトを進めていたエーグルが、新しい世代にさらにアピールすべく、エレガンスとスタイルを加えるために白羽の矢を立てたのが、エチュード・スタジオだった。

「エーグルのDNAは、アウトドアスポーツのためではなく、田舎でも街でも着る服です。スポーツウエアに求められるようなテクニカル重視の観点から離れ、毎日の暮らしの中で機能とスタイルを両立させたかった」。デザインを担当して最初に手がけたのはラバーブーツだったそう。ラバーブーツは、エーグルの出発点となったアイテム。フランス中の農家で愛用され、優れた機能性で知られるアイコニックなプロダクトだ。「このブーツを、日常の暮らしに取り入れること。デザインをピュアにし、色を考え、いまの時代にフィットする洗練されたスタイルを提案しました」。いまやラバーブーツは、街でも活躍するファッションアイテムだ。

23SSコレクションのテーマは、「サイクル」。過去から現在へ、というメッセージを込めたという。「ブランドとその遺産をいまの目で見直して表現し直した。プレゼンテーションも、音楽が途切れることなく流れ、すべてがゆっくり、繰り返し、永遠に続く、そして日常的であるように演出しました。会場も、パリの中心地にありながら、外に向かって広がり、空があり、水がある、エーグルを要約したような場所です。今日、パリの中心で見せたのは、モードシーンの中に生きる新しいエーグルの顔。一方、エーグルには、手作業でラバーブーツを作り続ける工房もあり、歴史と遺産を象徴する大切な存在です。ファッション性と遺産、そのふたつのバランスが、僕らにとっても非常に興味深いのです」

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DAY2 ラバーブーツが生まれる工房へ、GO!

ショーの翌日は工房見学。パリのモンパルナス駅からTGV(フランス版新幹線)と車を乗り継いで2時間ほどで到着する工房は、エーグルの伝統とクラフトマンシップのシンボル。ここで働く職人の手から、1年に70万足のブーツが生まれる。

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製造過程で生まれるラバーの裁ち落としも小さく裁断されて天然ゴムに混ぜ、リサイクルされて新しいラバーブーツに生まれ変わる。裏地がついた状態の素材リサイクルは靴底のインナーに。「サステイナブルにも真摯に取り組んでいることが実際にわかって、刺激を受けました」とemma。
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イエローが鮮やかなラバーのシート。これがブーツになる!

エーグルは、いまもフランス国内でラバーブーツを作り続ける唯一のブランド。パリから約300キロに位置するアングランドの工房では、1853年の創業から170年を経るいまも、職人たちの手作業でブーツが作られている。

工房に入ると、ゴムの匂いに包まれる。工程の最初は素材作り。天然ゴムに少しの合成ゴム、小さく裁断された再生用のゴム、色素を混ぜ合わせて薄いシート状になったラバーはまだ柔らかく、このシートから、ブーツを構成するパーツがカットされていく。裁ち落とされたラバーは、もちろんリサイクルへ。

組み立ての工程では「フォルム」と呼ばれるアルミ製の実物大の脚型に、職人たちがひとつひとつ手作業でラバーをかぶせ、シワのないように引っ張り、貼り合わせ、成形していく。まさに立体裁断。出来上がったブーツは窯で1時間半ほど加熱され、生パスタのように柔らかかったラバーは、しっかりと足を守る丈夫なブーツに生まれ変わる。

出来上がったブーツを最後に待っているのは、クオリティコントロール。担当の職人がひとつひとつ水槽につけ、穴や隙間がないかをチェックする。水面に気泡が上がってきたら、残念ながら試験失格。最後のステップに合格した品だけが、エーグルのラバーブーツになれるのだ。

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ブーツの縁取り部分をカッティング。まるで生パスタをカットしているみたい!
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靴底のインナー部分を型抜き。裏地の繊維の混ざったラバーが再利用される部分。
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アルミ製の「フォルム」の上で、手作業でパーツを組み立てていく。ゆっくり動く「フォルム」を前に、手早く組み立てていく職人たち。
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窯から出たブーツは「フォルム」のまま24時間ほど冷やされる。
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「フォルム」から外され、縁もきれいにカットされたブーツたち。あとはクオリティコントロールを待つばかり。

工房を見学した後にemmaを待っていたのは、なんと、ラバーブーツの製作。「ひと通り工程を見て、最後に挑戦できるなんてスペシャルな体験!」と果敢に挑んだemma。「職人さんたちは手早く製作していたけれど、実際にやってみると、ラバーを引っ張るには力もいるし、とても難しかった。最後にロゴを貼ったのも感激です」

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ラバーを引っ張り、成形に挑戦。思いのほか、力仕事!

見学を終えて印象に残っているのは、いわば裏方としてモノ作りをしている職人たちが輝いていたこと。「よく、ハンドメイド、と言いますが、クオリティコントロールに至るまで、本当にすべてが手作業で行われていることに驚きました。実際に現場を見て、自分でも体験することができて、これが愛される理由なのだと感じられました。本当に楽しい体験でした!」

emma
モデルとして数多くのファッション誌でカバーを飾る傍ら、ファッションショー、テレビなど各メディアで活躍中。2022年秋冬から、エーグルジャパン初のシーズンアンバサダーに就任。
Études
2012年にパリで創設されたクリエイターチーム。ファッションブランドでありながら、アートとフォトグラフィーを専門とする出版社として、また、クリエイティブエージェンシーとしても活動を行っている。エチュード・スタジオの創業者であるオレリアン・アルベ、ジェレミー・エグリ、ジョゼ・ラマリの3人を迎えて、21年秋冬シーズンのカプセルコレクションを経て、22年春夏シーズンよりエーグルのアーティスティックディレクションを行っている。

エーグル公式サイトへ

●問い合わせ先:
エーグルカスタマーサービス
0120-810-378(フリーダイヤル)

 

photography: Ayumi Shino text: Masae Takata (Paris Office)

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