公務でも着用! キャサリン皇太子妃御用達の"ヴィンテージショップ"とは?
Fashion 2022.11.22
キャサリン皇太子妃は着まわしに慣れているものの、古いものを身につけることはほとんどなかった。1920〜1960年代のアイテムを取りそろえた、このイギリスのスペシャリストのショップに出合うまでは。
トレンチタウンでヴィンテージドレス姿のキャサリン皇太子妃。(ジャマイカ、2022年3月22日) photography: Getty
キャサリン皇太子妃御用達のヴィンテージショップの住所は? 英国グロスターシャー州にある人口10万人の町チェルトナムのサフォークパレード36番地だ。そこに、1920〜1960年代のファッションを専門とするウィロー・ヒルソンの小さなショップが佇んでいる。2022年3月、キャサリン皇太子妃がカリブ海を公式訪問した際に着用したヴィンテージアイテムを提供したのだ。キャサリン皇太子妃は、煌びやかなワードローブでいつにも増して色鮮やかだった。ストライプのドレスにオレンジ色のかぎ針編みのハンドバッグを合わせ、ヴィンテージの世界へと踏み出した。いずれもヴィンテージの専門家であるウィロー・ヒルソンが調達したものだ。
キャサリン皇太子妃は、ヴィンテージバッグを持ってジャマイカ首相を訪問した。(キングストン、2022年3月23日) photography: Getty
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服の歴史
ウィロー・ヒルソンの歴史的な服への情熱は、ロンドンの名門校セントラル・セント・マーチンズで始まった。20歳のとき、首都を離れてイングランド西部に向かい、チェルトナムのブティックで働き始めた。1年後、オーナーは彼女を跡継ぎにし、事業を売却した。ウィロー・ヒルソンは、自分が見つけた服の歴史、過去、未来に思いを馳せながら、自分の仕事を「親密な経験」だと考えていると、英国版雑誌「グラツィア」に打ち明けた。彼女はドラマシリーズ「ダウントン・アビー」などのスタイリングや衣装デザインをはじめ、個人の顧客も獲得している。
オンラインショップのオーナーでもあるウィロー・ヒルソンが、キャサリン皇太子妃のお気に入りのワードローブになったのは、こうした特別な配慮があったからだ。そして、そうした配慮が王室ファミリーを納得させ、昔の服にもっと関心を寄せることに繋がったのかもしれない。その数ヵ月後の10月13日、現在プリンセス・オブ・ウェールズの称号を持つキャサリン皇太子妃は、ヴィンテージのシャネル・ジャケットを着て登場した。
text: Mitia Bernetel (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi