ヴァレンティノが世界展開を始める、新ストアコンセプトとは？

ヴァレンティノは、ブランドを進化させる新しいストアコンセプトを発表。

いち早くオープンした、サウジアラビア・ジッダの店内。1930年代のアールデコ調の空間に、70年代にインスピレーションを得た独立型の家具を組み合わせることで、モダンなムードを演出。

2022年11月から世界各国で徐々にデザインの変更を進めるこのプロジェクトは、コンテンポラリーデザインという言語を通じて訪れる人々（クライアント）のエクスペリエンスをより高めることにフォーカス。新たなコンセプトでは、人が中心のアプローチを取り入れることによって、よりパーソナルなリテールサービスを実現する。このことはデザインストーリーの中心になっていて、イタリアのホスピタリティにインスパイアされたストア体験を提供する店舗設計へとつながっている。

フローリングはグリーンやイエローのオニキス、ボッティチーノマーブル、サハラノワールマーブルにウッドを合わせた、温かみとエレガンス、リュクス感が漂うデザイン。

そして伝統と革新の最先端にあるクチュールメゾンのアイデンティティを表現したこのストアコンセプトは、インテリアデザインに色濃く反映され、ブランドの卓越したクラフツマンシップと美学を体現。例えば、1930年代のアールデコモチーフと70年代の大胆な美学を思わせる家具の組み合わせは、ローマ建築からインスピレーションを得たエクレクティックな素材のパレットとディテールで構成されるコンテンポラリーなデザインでまとめられている。さらに至高の技術を持つ職人とともに、新たなストア空間のためのオーダーメイドのスペシャルなオブジェも制作。マッシミリアーノ・ピポロによるハンドメイドのセラミックドアハンドル、ファビオ・サンティが手がけた真鍮製のジオメトリックな構成のオブジェ、アレクサンドル・ロジェの石膏のシャンデリア……。プライベートアポイント用には、よりパーソナルな感覚の特別なエリアも設けられていて、まさにクチュールメゾンならではの美の極みと控えめでありながら極上のラグジュアリーを演出している。

新コンセプトのストアは、すでにサウジアラビア・ジッダでオープンしたが、来年2月にはジュネーブ、5月にパリ、7月に上海、8月にニューヨークと続々と誕生予定。この夢のような空間でのショッピング体験を日本でも楽しめる日が来るのが、いまから待ち遠しい。

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マリオ・ベリーニがB&B Italiaのために制作した宝石のような色合いのアイコニックな「カマレオンダ」ソファやゴルラン社のグラフィカルなハンドメイドラグによって、ストアの快適性がさらに高められている。

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ドアのハンドルを手がけたマッシミリアーノ・ピポロの制作風景。機能性とデザイン製を兼ね備えた有機的なシェイプのハンドメイドのセラミックドアハンドルは、ヴァレンティノの卓越した職人技と相通じるものがあるだけでなく、人が中心のアプローチを取り入れた新たなストアコンセプトを象徴するもののひとつ。