ボッテガ・ヴェネタ、世界中の工房支援プロジェクト第2弾が始動。
Fashion 2022.12.22
Bottega(ボッテガ)とは、イタリア語で「工房」を意味し、小規模ながらもクラフツマンシップと創造性に強くこだわったハンドメイド製品を生み出す生産者のこと。ボッテガ・ヴェネタは、その「工房」の最たる存在であり、世界中のさまざまなボッテガを支援することに力を注いでいる。2021年に引き続き、今年もボッテガ・ヴェネタはアメリカや日本などに存在する14のボッテガを知ってもらうための活動「Bottega for Bottegas(ボッテガ・フォー・ボッテガズ)」を行う。
今村能章は、日本の伝統的な茶道からインスピレーションを得て、コーヒーをよりおいしく飲むためのエスプレッソカップを制作。取っ手のない質感豊かなカップは、エスプレッソの素晴らしさにひと味違う満足感を添えてくれるとボッテガ・ヴェネタは評価。
2021年、ボッテガ・ヴェネタはとくにイタリア国内のボッテガにフィーチャーした。今年は上海のパスタメーカーやアメリカ・バーモント州にある小さな町の木工職人など、イタリア文化にインスパイアされた製品を作る世界中のボッテガにスポットを当てる。選ばれた14のボッテガのうち、5つは日本が拠点だったり、日本人職人が手がけるもの。例えば、フィレンツェにある製本、修復、ノベルティグッズの専門店「AtelierGK Firenze(アトリエGK フィレンツェ)」は、ラポ・ジャンニーニと桑田宝子がフィレンツェの伝統的な技術と日本の細部まで行き届く心遣いを組み合わせ、ラグジュアリーなプロダクトの製造および修復を行う熟練の職人工房。「Less(レス)」は、イタリア人パティシエのガブリエレ・リヴァと日本人パティシエの板倉加奈子によって創業。旬の食材を使い、サステナブルな取り組みを実践するふたりは、加工品や人工的な香料を使用せずに、パネットーネなどの焼き菓子を東京・目黒で作っている。そのほか世界に目を向けると、香港でヨーロッパの職人が手がけるパンを広めることを目指す「Levain Bakery」やバーモント州で上質な天然木を使ったハンドメイドの家具を何世代にもわたって作り続けている「Rockledge Farm Woodworks」、中国で上質なオリーブオイルを生産する「Xiangyu Olive Development」など、魅力あふれるボッテガが選出されている。
小さいながらも個性ときらめきを放ち、確かな職人技で上質なものを生み出しているボッテガへの敬意を表したこのプロジェクトをぜひチェックしてみて。
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「Je & Jo Pasta」は、イタリア居住経験のあるユー一家が営む工房。エルビラ・リーとトム・ユー夫妻は上海で「Casa Mia」というイタリアンレストランを経営。彼らの子どもたちのジェニー・ユーとジョディ・ユーは、両親の歩んだ道を追って、伝統的な生パスタを生産するJe & Joを上海で創業した。
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プリンス工業は、新潟県三条にある工房で、カーボンやスチールを使ったキッチン用品を専門に扱う。パスタメジャーはイタリアの伝統的な調理器具にオマージュを捧げたもの。
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
0120-60-1966(フリーダイヤル)
Bottega for Bottegas 特設サイト:
www.bottegaveneta.com/
text: Natsuko Kadokura