いつか、ヒーローになる日を夢見て。 ダイアナ妃やデヴィッド・ボウイ、なりきりコーディネート。

スタイリストが明かす、彼女たちのヒーロー。敬愛してやまないアイコンから着想を得たスタイル提案とともに、心惹かれた理由とその想いを語ります。

Diana Frances｜1980年代 家族と過ごすダイアナ妃

タフでチャーミングなプリンセスに捧ぐ。

「祖母と母がロイヤルファミリー好きだったこともあり、英国王室の故ダイアナ元妃は、私にとって身近な存在でした。特に心惹かれるのは、家族と過ごす時の彼女の佇まい。プリンセスだと感じさせないラフなスタイルは、常に自分の考えで行動する、意思の強さの表れだと解釈していました。服のセレクトにユーモアを感じることもあり、ハードルの高いアイテムも難なく着こなす。遊び心ある大人の女性に憧れる気持ちを、スクールガール風のスタイリングに込めました。大人が着てこそ、良さが際立つスタイルです」

ジャケット¥99,000/シンヤコヅカ（ザ・ウォール PR）　ニットベスト¥68,200/ミカエラ ビュルガー（三喜商事）　スカート¥187,000（予定価格）/ミュウミュウ（ミュウミュウ クライアントサービス）　マフラー¥24,200/ババコ（ショールームリンクス）　ブーツ¥99,000/マックス アンド コー（マックスマーラ ジャパン）

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David Bowie｜1960年後期のデヴィッド・ボウイ

「光」を着こなす、唯一無二のスター。

「とにかくカッコいい絶対的なスター。朝起きて何をしてどんなものを食べているとこうなるのか、全部を教えてもらいたいほど、魅力的。誰もが認めるカリスマだと思います。特に惹かれるのは、ヒッピーテイストが漂う60年代〜70年代。私が好きなテイストでもあり、この時代の彼から教えてもらったことも多い。枠にとらわれないスタイルのカッコよさもそのひとつ。大好きなあの時代のスターが現代にいたらと仮定して組み立てました」

ブルーのレオタード￥27,500/イロット（ザ・ウォール ショールーム）　インナーのトップ￥35,200/フォルテ フォルテ（コロネット）　カマーベルト￥41,800、パンツ（参考商品）/ともにアクネ ストゥディオス（アクネ ストゥディオス アオヤマ）　ソックス￥5,500/ジャンティーク　シューズ￥84,700/トッズ（トッズ・ジャパン）

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Edward Scissorhands｜ジョニー・デップ演じる『シザーハンズ』のエドワード・シザーハンズ

旬なレザーのレイヤードが生む、大人のダークファンタジー。

「ハサミの両手を持つ彼が、その姿をカモフラージュするために白シャツを羽織るシーンが印象に残っています。今回はその白シャツを使いながらも、彼の個性を隠さずに前面に出すイメージでスタイリングしました」

ジャケット¥53,900、ブラウス¥35,200/ともにノワール ケイ ニノミヤ（コム デ ギャルソン）　タンクトップ¥48,400、レザージレ¥158,400/ともにメゾン マルジェラ（マルジェラ ジャパン クライアントサービス）　パンツ¥41,500、サスペンダー¥6,300/ともにマインドベンダーズ アンド クラシックス　グローブ¥50,600/タナカ ダイスケ（パッチワークス）　スタッズネックレス￥28,600（予定価格）/ジュスティーヌ クランケ　ブローチ￥74,800/ラッツェル アンド ウォルフ（ともにザ・ウォール ショールーム）　ハートモチーフネックレス￥79,200（予定価格）/マリアーノ（ディプトリクス）　ロックネックレス￥69,300/ヌメロヴェントゥーノ（イザ）　ブーツ￥198,000（予定価格）/チャーチ（チャーチ クライアント サービス）

＊「フィガロジャポン」2022年10月号より抜粋