日本初の旗艦店「デルセーラボ」が渋谷に誕生。
Fashion 2023.04.27
1946年パリで誕生したスーツケースブランド、デルセー。車から鉄道、そして飛行機と、文明の発達とともにエレガントな旅行者に愛されてきた。70年代には耐久性のある硬質シェルを使用したスーツケースを初めて世に生み出し、開閉式の車輪をつけたトローリーシステムを開発。その後80年代から90年代にかけては操作性や耐久性に取り組みながら度重なる革新を遂げた。近年はデザインスタジオを併設し、伝統と革新、エレガンスと現代性、デザインと実用性を大胆に融合させ、世界中の旅好きを魅了している。
このプレミアムスーツケースブランドのアジア初コンセプトストア「デルセーラボ」が、4月29日(土)、東京・渋谷のキャットストリートにオープン。新たな体験を求める旅行者に向けて、ファンタジーあふれる空間がお目見えする。
デルセーラボの基礎となるギャラリースペース。壁のライジングサンがアクセント。
オープニングを飾るのは「WA(和)」カルチャーとアメリカンポップカルチャーから着想を得たカラフルでダイナミックなイラストレーションを制作する日本のアーティストBEYによる作品。「和×世界旅行」をテーマに西洋と東洋とつなぐ壮大なスケールで制作された。時や空間から世界へ飛び立つ気持ちを奮い立たせ、旅へのポジティブな思いを表現する。
2階は飛行機や空港をイメージし、機体の窓やラウンジチェアを導入。旅への気分が高まる。
ショップのコンセプトを担当したのは、プロデューサーの山田淳也。エントランスを入った瞬間、壁の向こうが別の世界へつながっているかのような空間がコンセプト。1階はアーティストや他ブランドとのコラボレーションのための実験ギャラリー。2階には飛行機の機内をイメージし、窓からはデジタルアートによるファンタジックな世界が広がる。また両階のフロントにはブランドのシンボルであるイエローの「ライジングサン」が大胆にくり抜かれ、キャットストリートに住む黒猫がときおり現れる仕掛けが。
個性的でスタイリッシュなデザインが目をひく新作。左から、カラット¥137,280 、ランパート¥47,080/ともにデルセー(デルセージャパン)
デルセーラボ限定の新作はポップなカラーが特徴。TOKYO(55cm)¥93,280、(73cm)¥108,680/ともにデルセー(デルセージャパン)
text: Junko Kubodera