コーチの新しいサブブランド「コーチトピア」って?
Fashion 2023.05.10
コーチは、サーキュラークラフト(循環型ものづくり)とコラボレーティブなクリエイティビティに焦点を当てた新しいサブブランド「Coachtopia(コーチトピア)」をアメリカ、カナダ、イギリスでローンチ。2023年後半には、日本を含むアジア全体に拡大予定だ。
グローバルに愛される老舗定番ブランドという顔だけでなく、いまやZ世代に絶大な支持を誇るitブランドとしてもさらに成長中のコーチ。そんなコーチから派生したコーチトピアは、完全循環型のビジネスモデルとして、とくに環境問題に意識の高いZ世代を中心とするコミュニティ(気候変動と闘う活動家、デザイナー、アップサイクラー、ジャーナリスト映画製作者、起業家、ファッション愛好家など)と協力して開発をし、地球のより良い未来へ向かって進化していく。
コーチトピアは、リサイクル、再利用、再生可能な素材を使用し、「Made Circular(メイド サーキュラー)」3原則に基づいてデザインされたバッグ、アクセサリー、レディ トゥ ウェア、フットウェアで構成されるオールジェンダーコレクション。80年以上にわたるコーチのレザーに関する専門知識とクラフトマンシップを活かしたコーチトピアは、終わりから始まりまでの製品のライフサイクルを再構築している。それぞれの製品には、内蔵されたNFCチップ経由でアクセスできる固有のデジタルパスポートが付属し、これが、素材、メイド サーキュラー デザイン、環境負荷についての情報を購入者・所有者に提供し、透明性を確保。このデジタルパスポートはまた、製品が修理、修復、再利用、リニューアルされることで、何度も生まれ変わる軌跡を追跡する手段にもなるのだ。
「私たちは、夢見る、デザインする、創造するための新しい循環型の方法を考え出すことによって、地球のためにより良いことをしたいという共通の願いに触発されました。これは、コーチのサステナビリティのビジョンを実現するための、より大きな、より大胆な一歩です。そこでは、従来の型にはまった方法よりも、経験してそこから学ぶこと、そしてエシカルなデザインへの想いの方が優先されます。コーチトピアは、未来へのオプティミスティック(前向き)なビジョンを持った次世代の若者たちと協力しながら、循環性という最終目標を念頭に置いて、“逆転のデザイン”に挑戦することで、こうした取り組みをこれまでにないレベルへと導きます」と、コーチのクリエイティブ・ディレクター、スチュアート・ヴィヴァースは語る。
環境問題に関してはいまだ課題のあるファッション業界において、明るい未来と若い世代のパワーを感じさせるコーチトピアの日本上陸、いまから待ち遠しい!
text: Natsuko Kadokura