Louis Vuitton 2024 Spring-Summer 軽やかでノンシャランな女性を描いた、ルイ・ヴィトンの24年春夏。
Fashion 2023.10.05
シャンゼリゼ通り103番地に建つ、19世紀のアール・ヌーヴォーを象徴する大きな歴史建造物。10月2日、ルイ・ヴィトンの2024年春夏ウィメンズコレクションが開催されたこの建物は、数年後に同ブランドの世界を迎える施設に生まれ変わる予定だ。
工事中の建物に出現したショー会場のデザインは、プロデューサー兼デザイナーであるジェームズ・チンランドとのコラボレーション。期間限定スペースのインスタレーションを専門とするバルセロナのPENIQUEが、会場の大ホールをオレンジ色のインフレータブルで覆い、異空間に変えてしまった。
「Il fait toujours beau au-dessus des nuages…(雲の上はいつもお天気)」−−シャンソンの新星ザオ・ド・サガザンの歌声が流れ始めると、最初のモデルがランウェイに登場した。
ファーストルックは、オーバーサイズのレザーのボマージャケットに、ふんわり揺れるシルクのレイヤードロングスカート。ロウウエストの位置に、存在感のあるベルトがアクセントを添える。
ファーストルック。たっぷりしたレザーのブルゾンとレイヤードロングスカート。
かっちりとしたシルエットのニコラ・ジェスキエールらしいスタイルとは一転、風をはらんで膨らんだような表情のビッグシルエットのトップと、歩くたびに煙のように揺れるロングスカートのノンシャランで軽やかなルックが続く。ストライプやチェックの組み合わせ、シャーベットを思わせる淡い色づかい 。「素材を軽くしようと、重さの面でも、服自体の構造面でも研究した」とニコラ・ジェスキエールはフィガロ紙に語っている。
ストライプとチェックをレイヤード。
コルセットトップにパジャマパンツ、ふっくらしたシルクのトップにスリムなパンツ、とソフト&ハードを組み合わせたコーディネートも目立つ。肩の大きい構築的なトップスも健在で、プリーツや丸いフォルムのミニスカートを合わせてかっちりしたシルエットに仕上げている。
コルセットトップにパジャマパンツ。
中綿が入ったサテンのビッグシルエットのトップとミニプリーツスカート。
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客室のリネンやパジャマを連想させるストライプ、ベルボーイを思わせる金ボタンのスーツ、あるいは昔の観光客が首から下げていたカメラから発想されたバッグなど、昔はホテルだったという建物から得たインスピレーションも加味されている。
金ボタンがずらりと並んだ、制服風のセットアップ。
カメラの形のバッグは、昔、この建物がホテルだった時代の宿泊客からインスパイア。
バッグでは、誕生から90周年を迎えた「アルマ」が、サイズやシェイプを変えてさまざまにアップデートされているのが見逃せない。
アルマにベルトを加えたバリエーション。持ち手は片方だけ持って。
一面にビーズ刺繍でストライプを描いたドレスシャツ、テクニカルファイバーのテープを織り上げて千鳥格子やツイード風に仕上げたジャケットなど、贅沢な手仕事が施されたソワレのピースが、ショーの後半を彩った。
細かなビーズ刺繍でストライプを描いた薄いジャケットをスカートにイン。
ファイナルルックは、白いミニドレスに、手仕事で千鳥格子風に織り上げたジャケット。
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フロントロウもトップクラスの華やかさ。ゼンデイヤ 、ケイト・ブランシェット、レア・セドゥといったアンバサダーをはじめ、ファレル・ウィリアムズ、ステイシー・マーティン、HYEIN、FELIXなどが勢ぞろい。日本からも広瀬すず、Kōki,、ローラ、中田英寿と豪華メンバーが顔を見せた。
ゼンデイヤ
ケイト・ブランシェット
レア・セドゥ
ファレル・ウィリアムズ
ステイシー・マーティン
ヘイン
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フィリックス
広瀬すず
Kōki,
ローラ
中田英寿
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