チョン・ソミとテヤンが登場する、ルルレモンのキャンペーンって?
Fashion 2023.10.11
ルルレモンは、10月11日に韓国・ソウルで開催されるイベントを皮切りに、ウェルビーイング・イニシアチブのキャンペーンシリーズ「Find Your Wellbeing(あなただけのウェルビーイング)」をローンチ。このキャンペーンには、韓国を代表するグローバルアイコンである、アーティストのチョン・ソミとBIGBANGのテヤン(SOL)を起用し、ふたりのリードにより、APAC(東アジア・東南アジア)地域のセレブリティやアスリート、さらに心理学者やルルレモンのアンバサダーなどの専門家が力を合わせウェルビーイングの促進に取り組む。
左:2016年にガールズグループI.O.Iで正式にデビューし、18年よりソロ活動に専念し、21年にソロデビューアルバムを発表。最近では8月にEP「Game Plan」をリリースしたチョン・ソミ。右:2006年にBIGBANGのリードヴォーカル兼メインダンサーとしてデビューしたテヤン(SOL)。2008年にソロキャリアをスタートさせ、兵役を経て今年4月に待望のカムバックを果たし、2作目のEP「Down to Earth」をリリース。
チョン・ソミとテヤンはウェルビーイングの課題や個人的な考え方についての本音で話したストーリーを公開し、メンタルヘルスに対する意識を高め、偏見や社会的圧力、感情的な課題を取り除くことを目的としたルルレモンの新しい「Find Your Wellbeing」を開始する。
ウェルビーイングは、日本では「心身の健康」といった意味合いで長年捉えられてきたが、近年、特にメンタルヘルスやセルフケアについて関心が高まりを見せるなかで、自己の在り方、感情や精神性なども含めてより広範囲に捉え、重要視されるようになってきた。それは韓国でも同様。
チョン・ソミは14歳の時にオーディション番組で優勝し、瞬く間にスターダムにのし上がったZ世代のアーティストだが、自身のメンタルヘルスを優先することについて率直にこう語る。「私のウェルビーイングにとって重要なのは、自分の感情のすべてを認めること。よい状態にある時は、その瞬間を生き、湧いてくるすべての感情を感じるようにしています。私の周りに支えてくれる人がいることは、私のメンタルヘルスを守るためのゴールデンチケット」。また、韓国最高のヴォーカリストとして名高いテヤンは、K-Popの黄金時代を築き上げた立役者のひとりであり、グローバルな成功を収めるという華々しい経歴の持ち主だが、そんな彼にとってもウェルビーイングはとても重要。「僕のウェルビーイングは、マインドセット、スピリチュアリティ、体調によって左右されます。結局、このバランス感覚が崩れれば、美しさも崩れます」。美しいハーモニーをともに作り出すために、テヤンは周りの人々と良い関係を築ことをもっとも重要なこととして挙げている。また、ポジティブな経験を音楽表現のインスピレーションに変えることも学んできた。それは散歩に出かけて心をクリアにし、創造性のための新しい扉を開くようにシンプルなことであるとも語っている。
とはいえ、ルルレモンによる今年の独自調査「グローバル・ウェルビーイング・レポート」では、APACの回答者の3人にひとりが、自分のウェルビーイングはかつてないほど低いと答えており、64%以上の人が自分のウェルビーイングを最優先事項としているにも関わらず、自分のウェルビーイングがあるべき状態にあると思う、と答えたのはわずか10%。つまりウェルビーイングの優先順位付けは、その向上には繋がっていないのだ。なかでも特にこのジレンマに陥っているのはZ世代と男性たち。だからこそ、チョン・ソミとテヤンの声が重要だとルルレモンは考えている。「彼らのセレブリティとしての影響力によって、メンタルヘルス、自分の本当の気持ちを表現することの重要性、そして、大丈夫でない時の葛藤を克服する方法についての障壁を取り除く助けになることを願っています」と同社のアジア・パシフィック ブランドマーケティング&コミュニティ担当バイスプレジデントのネイサン・チャンは語る。
韓国でのローンチイベントに続き、日本やシンガポール、タイなどでもゲストが身体的、精神的、社会的レベルでウェルビーイングを達成できるよう、ポップアップなどのイベントが開催される予定なので、ぜひ今後の「Find Your Wellbeing」キャンペーンにも注目して。
text:Natsuko Kadokura