この時季、セリーヌのウィンドウがアートに変わる?
Fashion 2023.12.21
ウィンドウショッピングならぬ、ウィンドウアート鑑賞をこのホリデーシーズンにセリーヌで楽しんでみては?
ニューヨーク、マディソン街の旗艦店のウィンドウに飾られている作品。
セリーヌ アートプロジェクトのひとつとして、アメリカ人アーティスト、バンクス・ヴィオレットとコラボレーションを行い、彼のアートワークを世界中のセリーヌの旗艦店にインスタレーションするセリーヌ ウィンドウアートプロジェクトがスタート。
クリエイティブ・ディレクターのエディ・スリマンは、2000年代初頭からニューヨークの新進アートシーンを記録し始めた。2005年にニューヨークでヴィオレットと出会って以降、彼の作品を写真に収め続けているほか、彼を含む多数のアーティストの作品を集めたグループショーのキュレーションを行ったり、セリーヌ オム 2022年ウィンターコレクションでは、彼のアートワークを用いたスペシャルピースをランウェイに登場させたりもした。ニューヨークのアートシーンとの強いつながりを連想させるエディ・スリマンだからこそ、2000年代初頭の神髄であり、現代にも強いインスピレーションを与え続けているヴィオレットを今回のアートプロジェクトに抜擢したのは自然な流れとも言える。
このインスタレーションは、11月末からニューヨーク、LA、東京、パリ、ミラノなど世界中の旗艦店14店舗で行われ、日本では表参道と銀座で観ることができる。
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パリ、デュフォ通りの旗艦店に飾られている作品。各店舗のために作られたシャンデリアは、3つのシャンデリア構造で構成され、それがさまざまな崩壊状態で展示されている。このシークエンスの最初の作品は安定して吊り下げられた形であり、その後垂直、あるいは水平方向に次第に「崩壊」していく。作品はストップモーションのように、安定した状態から壊れた状態へ、華やかな形からだらしない形へ、立っている状態からつまづき、やがて隅でうなだれた状態になる。
text:Natsuko Kadokura