セリーヌ、60年代を振り返る24年冬コレの動画を公開!

Fashion 2024.03.13

ロケーションや撮影方法も含めてエディ・スリマンの美意識が凝縮された、2024年ウィンターコレクション「LA COLLECTION DE L'ARC DE TRIOMPHE」のムービーが公開。

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©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

本コレクションのテーマともなっている「トリオンフ」は、現在ではセリーヌを象徴するモチーフやバッグの名前として繰り返し登場しているが、もともとの誕生は1971年、創業者のセリーヌ・ヴィピアナが車の故障でエトワール広場にいたときに凱旋門を囲む鎖の輪に気づき、その装飾的な模様が後にセリーヌのモノグラムとなったのが始まり。2018年、セリーヌのクリエイティブ・ディレクターに就任したエディ・スリマンは、この歴史的なエンブレムをモダンなアプローチでデザインし直し、「トリオンフ」と名づけたのだ。

「LA COLLECTION DE L'ARC DE TRIOMPHE」は、セリーヌの黄金期である1960年代を振り返り、ツーピースのセットアップルックとオーセンティックな織り直し素材によって、メゾンの原点とスピリットを表現している。セットアップはさまざまな素材のコンパクトなジャケットとミニスカートの組み合わせを中心とし、そのほか手刺繍が施されたミニドレスやショート丈のコート、ファージャケットなども登場。アクセサリーはフェルト帽やサングラス、ニーハイブーツやメリージェーンなどに60年代のアレンジが効いている。バッグはかっちりとしたフォルムの「トリオンフ」のバリエーションがずらり。

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ファーストルックはオールブラックのセットアップ。モデルたちはサル・プレイエルのロタンダの中を歩く。©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

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ジャンパースカートにフェルトキャップ、ニーハイブーツの60年代ムードが漂うスタイリング。撮影場所はブールデル美術館。©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

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大きなボウタイがアクセント。チャンキーヒールのメリージェーンも気になる。©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

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フューチャリティスティックなフォルムのファージャケット。©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

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さらにこのムービーにも登場しているが、今季の大きなニュースは、セリーヌ史上初となるコスメティックライン、セリーヌ ボーテの誕生。2023年にエディ・スリマンによって生み出されたセリーヌ・ボーテは、2019年に発表されたオート パフューマリー コレクションから発展し、ボトル、ペンシル、ケースなどのあらゆるビューティーリチュアルに関わるオブジェをはじめとした最高にラグジュアリーな一式をエディ・スリマンがデザインしている。ムービーの中でモデルたちは2025年に発売されるリップスティックライン「ルージュ セリーヌ」コレクションのうち、ナチュラルローズカラーのリップスティック「ラ・ポ・ヌ」をつけている。

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60年代に一世を風靡したツイッギーのように、マスカラを上下まつげにたっぷりとのせて。リップカラーは控えめなナチュラルローズカラーをオン。©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM

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セリーヌ ボーテコレクションは、この秋、サテンリップスティック "ルージュ トリオンフ" カラーの発売をもってローンチ予定。

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エディ・スリマン自らが手がけたムービーの撮影は、パリの複数の歴史的な建築物が舞台となっている。トリオンフの原形が生まれた場所に建つ凱旋門、パリの主要なコンサートホールでありアールデコ様式の歴史的モニュメントに認定されているサル・プレイエル、フランスの彫刻家アントワーヌ・ブールデル生誕100周年を記念して建築家アンリ・ゴートリーシュによって建設されたブールデル美術館、エディ・スリマンが1997年にイヴ・サンローランのために初めてショーを行った化学会館。

モード、ビューティ、アート、建築...パリのあらゆる美が共鳴し、その美しさを高め合っているコレクションムービー、ぜひチェックして。

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このコレクションは2023年7月にデザインされ、12月にパリで撮影された。エディ・スリマンは、友人であり師でもあった写真家リチャード・アヴェドンに敬意を表している。 Directed by HEDI SLIMANE ©️ HEDI SLIMANE PHOTOGRAPHY AND FILM Make-up Artist : Aaron De Mey Hair Stylist : Esther Langham Hair Colorist : Alex Brownsell

text: Natsuko Kadokura

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