ウィークエンド マックスマーラと日本の伝統技が出合うとき。
Fashion 2024.05.31
ウィークエンド マックスマーラのアイコンバッグ「パスティチーノ バッグ」が世界のクラフトマンシップとタッグを組んだ特別なコレクションの第三弾が発表された。今回の寄港地は、日本の京都。何世紀にも渡り、継承されてきた日本の織物や着物などの豊かな文化がウィークエンド マックスマーラのクリエイションと巡り合い、洗練されたモダンなバッグが誕生した。今回、パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン プロジェクト アンバサダー、ニコラ ・ガーバー・マラモッティと京都を訪れ、クリエイションの現場を覗かせてもらった。
イタリア語で"小さなお菓子"を意味するパスティチーノ。そんな可愛らしい名前を持つウィークエンド マックスマーラのアイコンバッグが誕生したのは、2016年だ。以降、さまざまな素材や色を纏い、人気を集めたパスティチーノが世界の伝統的なクラフトマンシップとタッグを組み、特別なバッグを発表する「パスティチーノ ワールドツアー」がコロナ禍の後、2022年からスタートした。「世界中の人々が旅に出たい気分になっていたあの頃、コレクターアイテムになるような特別なバッグを作りたかったんです。そのバッグとさまざまなところに出かけて欲しかった」とは、パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン プロジェクト アンバサダー、ニコラ・ガーバー・マラモッティ。まずは、マックスマーラのオリジンであるイタリア・ヴェネツィアからスタートしたツアーは、その後にパリへ。そして今年、日本は京都へ。
1843年に京都で創業した歴史あるファブリックメーカー、川島織物セルコンと、1927年の創業以来四代に渡り、帯締めや羽織紐を手作りしている中森組紐店とのコラボレーションが実現した。
1843年に京都で創業した川島織物セルコンの豊富なアーカイブから選ばれたシルクジャカードを使用してつくられたパスティチーノ。
「今回のコラボレーションの打ち合わせのために京都を訪れたマックスマーラのデザイナーたちが京都から持ち帰った川島さんの素材サンプルを見ながら、早朝から興奮気味に意見を交わしている姿をよく覚えています。どの生地もとても美しく、そこには四季があり、物語がある。次回は、私も工房にお邪魔してみたい!と思いました」とニコラ。
繊細な色合い、いぶし金、さび色などで彩られた紋様が特徴。
今回、川島織物セルコンの豊富なアーカイブから6つのファブリックを厳選。2つのサイズのバッグが誕生した。シルクジャガードは、横糸に多色を使い、豪華で華やかな色味が特徴。この特別なパスティチーノ バッグも、まさにそのシルクジャガードの魅力を最大限に引き出した仕上がりになっている。「こんなモダンで素敵なバッグに仕上がって、ただただ嬉しかった」と川島織物セルコンの方も感激を隠せない。
川島織物セルコンの工房にて。伝統の技法と先進的なテクノロジーを融合させて制作している。
1927年創業の中森組紐店は、帯締めや羽織紐を4世代に渡り手作りしている。
そして、その美しいバッグのチャーミングなアクセントになっているのが中森組紐店の手がけるボールクラスプ。1日に10個ほどしか作れない繊細な手仕事で生み出される丸いフォルムが愛らしい留め具だ。そんな京都が誇る伝統的な技がウィークエンド マックスマーラのクリエイションと出合い、華やかでエレガント、そして物語を秘めたモダンなバッグが完成した。
すべて手作業で制作されたパスティチーノのシグネチャーでもあるボールクラスプ。
中森組紐店二代目は、2001年に政府から褒章も授与されている。
「Tシャツにデニムといったカジュアルなスタイルにも、ドレスアップしたシーンにもマッチするバッグです。さらに京都の伝統的な手仕事が世界中の人々を魅了することでしょう。このバッグがきっかけで、京都の文化を広めることができたらいいですね。きっと会話のきっかけになってくれるはずです」と言うニコラは、グリーンカラーがベースになった「芳文四季草花」のパスティチーノ バッグを愛用している。今回の日本への出張の際にもおともとしてスーツケースの中に入れてきたとか。「イタリアと日本は、ともに伝統的なクラフトマンシップを重んじる国です。さらに家族を大切にしているところも同じ。我々、マックスマーラも川島さんも中森さんも家族で伝統と技術を継承してきました。今後も次世代へと繋いでいく責任を感じています」
ウィークエンド マックスマーラは、ブランドのアイコンパスティチーノ バッグの新カプセルコレクション"パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン"のグローバルキャンペーンの顔として、モデルやDJ、クリエーターなどさまざまなジャンルで活躍する双子のファッションアイコン、AMIAYAを起用。このキャンペーンでは、自由なイタリアのクリエイションが生み出した"日本"という仮想空間を舞台に、日本のポップカルチャーを代表するAMIAYAのユニークなセンスを通して、独自の世界観をビジュアル動画で発信している。
メイキングのビデオはこちら。
ニコラ・ガーバー・マラモッティ
ドイツ生まれ。ハンブルグ大学で企業経済学を学んだ後、渡米。五番街にあるヴェンペ・ジュエラーズでマネージャーを務める。その後、1991年にイタリアに移住し、1993年にマックスマーラファッショングループの会長であるイグナツィオ・マラモッティと結婚。現在は、4人の子供を持つ母でありながら、マックスマーラのコンシューマーチャネルディレクターも務めている。花を愛す彼女の趣味はガーデニング。イタリアにある自宅の庭で花の手入れをすることが目下の息抜き。
ジェイアール京都伊勢丹では6月11日からポップアップも開催。
会場 :京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹3階 ザ・ステージ#3
開催期間 :2024年6月11日(火)~2024年6月17日(月)
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●問い合わせ先:
マックスマーラ ジャパン
0120-030-535
https://jp.maxmara.com/editorial/weekend-pasticcino-bag-world-tour
text:Tomoko Kawakami