長澤まさみ、ミュウミュウのある日常。
Fashion 2024.08.20
人生のステージやその時々の心情、世界の変遷とともに変化する服のさまざまな瞬間を表現した2024-25AWのミュウミュウ。まるで大人と少女を行き来するような長澤まさみの多彩な姿を切り取る。
大人と少女の間を行き来するような、ウエアラブルでどこか制服のようなムードが漂うルック。Vネックニットから片襟だけ飛び出したシャツ、ポプリン生地のボリュームスカートとシャツの重なり方など、ちょっとした着方の癖やディテールにユーモアが見え隠れする。「大人になってもガーリーを忘れない。そのガーリーの捉え方といつも向き合っている、それが私が思うミュウミュウのイメージ。大人が着るほうが、デザインされたものの本質的なものが見えてくるという印象があって、ミウッチャ・プラダはその原点にいつも戻ろうとしているのかな、と感じます」。
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ブルーのパジャマシャツとパンツのセットアップに、切りっぱなしの布帛のシャツを貼ったニットジャケットを重ね、バッグチャームとしてパールのネックレスを無造作にあしらう。ルールや既成概念から解放され、型にはまらない自由な精神で新時代のエレガンスを追求する。
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シックなカラーパレットを描くミニ丈のニットコートのスタイリングにアイキャッチなカラータイツを差し込み、ぶかぶかの手袋を合わせて、唯一無二の個性を体現。
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レディライクでボディコンシャスなドレスに、あえて大きめのショルダーバッグをラフに合わせる。ドレスコードを破壊するかのように、自由なマインドで自分らしく装う姿が何よりも美しい。
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「特に自分らしいスタイルだと感じた一着。普段からスラックスが好きではくことが多いのですが、ジャケットのタイトなバランスとスラックスのボーイフレンドなシルエットが好きで、着ていて特に心地いいと感じました。洋服に着られるのではなく、なるべく自分が服を着こなしたい、という思いがあります。どうやったら、服を自分の側に引き寄せられるのか、常にそういう気持ちで服を着ています」。
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シャツにフリースを重ね、その上にダウンジャケットを羽織る。普遍的なピースを、丈感やボリュームの配分、カラーリングで新鮮に落とし込んだスタイリング。
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ショーのオープニングを飾った60年代後期から70年代初期を想起させる細身のダブルコートに、母親のワードローブから借りたかのようなパールネックレスを纏って。「誰もが幼少期に感じていたであろう、大人への憧れを秘めたアイテムを組み合わせているのが印象的です。長年好きで着ているものもあるし、憧れて手にして着るものもあるし。好きで着ていることが、誰しも大前提ではあると思いますが、さまざまな視点でアプローチすれば、もっとファッションを楽しめると気付かせてもらいました」。
1987年、静岡県生まれ。2000年に第5回東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞。以降、数々の話題作に出演し、2020年に映画『MOTHER マザー』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。近年の出演映画は『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『四月になれば彼女は』、ドラマ「エルピス‒希望、あるいは災い‒」、舞台『THE BEE』など。NODA・MAP 第27回公演『正三角関係』に出演中のほか、主演映画『スオミの話をしよう』が9月13日より公開。
ポップアップストア「Miu Balmoral(ミュウ バルモラル)」が、9月4日(水)~9月10日(火)に伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージにて、9月25日(水)~10月1日(火)に阪急うめだ本店1 階 コトコトステージ 11にて開催。ブラウンやカーキなどのオータムカラーパレットをベースに、ランウェイに登場した最新作のほか、ブリティッシュチェックのアイテムまで、ミュウミュウの最新秋冬コレクションが豊富に揃う。
photography: Yasutomo Ebisu styling: Tomoko Kojima hair: Kotaro makeup: Rie Shiraishi