モンクレールが上海にて「シティ・オブ・ジーニアス」を開催。一夜限りの「天才之城」とは?

Fashion 2024.10.22

2024年10月19日、上海ファッションウィークの最終日、モンクレールは没入型のイベント「シティ・オブ・ジーニアス」を開催した。そのスペクタルなイベントの様子をレポート。

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約3万平方メートルという広大な元造船所に、リアルな信号機、レトロなサーキット、ショー&ライブ会場、巨大なインスタレーションなど10もの空間が作られた。飴細工や饅頭などの屋台もあり、まさに一夜限りのモードなテーマパークのよう。ファッション、アート、テクノロジー、音楽といった世界中のアーティストやクリエイターがそれぞれ趣向を凝らしたクリエイションを披露。リアーナ、アン・ハサウェイ、ナオミ・キャンベル、ヨンジュン、&TEAMのKらのセレブリティをはじめ、約8000人ものゲストを招待しているという規模感にも驚かされた。

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今回のモンクレールのコラボレーターに選ばれたのは、A$APロッキー、英「ヴォーグ」のエディトリアル・アドバイザーであるエドワード・エニンフル、藤原ヒロシによる「フラグメント デザイン」、「パーム エンジェルス」、俳優で映画プロデューサーのドナルド・クローバー、中国のアーティストであるルル・リー、ウィロー・スミス。

メルセデス・ベンツとNigoとのトリプルコラボ、リック・オウエンス、ジル サンダーのショーも発表された。

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エイサップ・ロッキー
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ジル サンダーのルーシー&ルーク・メイヤー

モンクレールの会長兼CEOのレモ・ルッフィーニは語る。

「『シティ・オブ・ジーニアス』は、異なる世界や文化的背景が真の"Co-Creation"によって互いを刺激し合い、そのバウンダリーを超える時に真のクリエイティビティが発揮されるという究極のエクスプレッションです。上海の活気溢れるエネルギーに後押しされ、私たち全員の中に宿る幼少期のジーニアス(天才)だった自分に導かれ、国内外のクリエイティブな才能が結集する場所となりました。モンクレール ジーニアスは毎年クリエイティビティの力を示し続け、アイデアを現実に変え、人々をコミュニティに導き、ラグジュアリーの新たな可能性へと導いています」

革新と伝統、ローカルとグローバル、ファッションと文化、多様な価値をつなげ、そしてひとつのワクワクするような世界を展開する、そんな空間で発表されたプレゼンテーションの一部をダイジェストでご紹介。

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The City of Genius by Palm Angels

レトロなレース会場が出現!

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椰子の木、揺れるフラッグ。70年代風のレトロポップなデザインが可愛いリアルなサーキットが登場。本物のカーレースも繰り広げられ、映画のセットのようでもあるノスタルジーな空間にまず目を奪われる。

コレクションはドライバーが着用。カレッジスタイルとレーシングテイストが融合した鮮やかなウエアだ。


The City of Genius by Mercedez-Benz and Nigo

ダウンで装飾されたベンツの「G-Class」に人が殺到。

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過去の中に未来を見出すというコンセプトのもと、Nigoはメルセデス・ベンツのGクラスとのコラボレーションを発表。コラボレーションロゴとPast Ⅱ Futureのレタリングが施された車は実際に販売もされるそう。おそらく即完だろう。

ウエアも山の風景や車がプリント&刺繍されたジャケットやTシャツなど、Nigo流のストリートスタイルが満載だ。


The City of Genius by Hiroshi Fujiwara

静謐な空間に浮遊するポエティックな美しさ。

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藤原ヒロシによるフラグメントは、イギリスの彫刻家リチャード・ウィルソンとコラボレーションした空間で来場者を魅了。ミニマルな空間には、月のような照明のもと黒い液体が対照的に広がり、ブラックのダウンが宙に浮かび、また沈み、その静かな動きが水面に反射される。「Looking Glass, 2024」と評されたポエティックなアート作品だ。

一見ブラックのみに見えたダウンは、リバーシブルで内側には色やウサギの作品も隠れているという。


The City of Genius by Lulu Li

AIがつなぐ、ハイブリットな可能性。

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鏡の中に収められたウエディングドレスのようなボリュームある真っ白なダウン。中国のアーティスト、ルル・リーによる作品はAIを利用したイマジネーションを、着用できるダウンとして昇華。デジタルの誇張されたボリュームとミニマルな禅のスピリットがインスピレーション源だという。


The City of Genius by A$AP Rocky

未来的なサウンドに囲まれたスキースタイル。

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A$AP Rockyは、特注のキャビネットから流れる音があふれる空間に、モンクレールのDNAである山をフューチャリスティックな世界観で作り出した。現実の映像とAIが生成した映像をミックスしたという動画が空間全体に流れ、その前にバイカー風デザインのレトロなスキースタイルのモデルが凛と立つというプレゼンテーション。


The City of Genius by Edward Enninful

自然の猛威に負けない強さ。

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英「ヴォーグ」のエディトリアル・アドバイザー、エドワード・エニンフルは、近未来的な気象観測台をテーマに熱で照りつける砂丘、嵐の中を前に進み続けるモデル、マンモスの氷山など、自然が作り出す極限の状況下を再現したセットの中にリアルなモデルをまるで静止画のように配置。

プロテクションと快適さを兼ね備えるファッションの未来を思い描いた、オールブラックのスタイル。気候変動の問題の中でも立ち向かいよりよくしようとするようなメッセージも感じられた。


The City of Genius by Jil Sander

ジル サンダーが描く、人と自然の繋がり。

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リアルに欲しい!というルックにあふれたルーシー&ルーク・メイヤーによるジル サンダーのコレクションは、ハイテクを駆使したという曲線の壁に自然の美しさを映し出した360度のスクリーンを設置した空間にて披露された。ダウンキルティング、コクーンシルエット、赤やパステルカラー、丸く柔らかなデザインで軽さとボリューム感を表現。丸みを帯びたフラップバッグなどミニマルなボリューム感はジル サンダーならではの美しさ。

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イベントのラストは会場内のライブエリアに突如歓声があがり、見るとカナダ出身でSUPER JUNIOR-Mの元メンバーであるアーティスト、ヘンリー・ラウが登場。

ダンスしながらバイオリン、ピアノを演奏し、ときにピアノの上に飛び移り時にファンの目前に迫り笑顔を振る舞う。その息をもつかせぬパフォーマンスに目が釘付けに!

"ジーニアスたち"によるクリエイティブを通して、ファッションやカルチャーが見せる夢、ダウンやアウターの新たな可能性、そしてリアルに着たい!と思わせるブランドの底力を改めて感じ、数多くのコラボレーションを続けているモンクレールならではのパワフルな未来をまた楽しみになる夜だった。

アイテムは10月24日のルル・リーのコレクションを筆頭に順次発売予定。

イベントを訪れたセレブリティもご紹介。

TOMORROW X TOGETHERのヨンジュン
エイサップ・ロッキーとパートナーのリアーナ
アン・ハサウェイとパートナーのアダム・シャルマン
&TEAM(エンティーム)のK
ナオミ・キャンベル
リック・オウエンスとミシェル・ラミー
ヘンリー・ラウ

問い合わせ先:モンクレール ジャパン
0120-938-795(フリーダイヤル)
https://bit.ly/4fd5phi

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