創業100周年を迎えたロロ・ピアーナが書籍を発売。創業家の情熱の物語を堪能して。
Fashion 2024.11.19
今年創業100周年を迎えたロロ・ピアーナは、100年の歴史と伝統を祝して、書籍『Master of Fibres(マスター・オブ・ファイバーズ)』をアスリーヌ社より発売する。カシミアやウールなど上質な素材を追求したエレガントなスタイル、その裏側のストーリーを知ることでより魅力が増す。
この書籍は、著者であり、歴史家およびジャーナリストでもあるニコラス・フォルケスが執筆。彼は、ロロ・ピアーナ・ファミリーのメンバーへの広範なインタビューを通じて事実と物語を収集し、ロロ・ピアーナの世界における忘れられない瞬間を浮き彫りにしながら、時を超えた特別な旅へと読者を誘う。1800年代半ばに毛織物商のジョヴァンニ・ロロ・ピアーナに与えられたパスポートから、究極の品質、エレガントなシルエット、そして世界でもっとも貴重な繊維の取り扱いで知られるラグジュアリーメゾンへと成長した、6世代、1世紀以上にわたる卓越した歴史を描いている。
ロロ・ピアーナで長らく受け継がれてきた卓越性、職人技、そして比類なきものへの情熱の物語は、20世紀に入り、さらにドラマティックに展開。1924年、ピエトロ・ロロ・ピアーナはピエモンテ州セージア川の渓谷、ヴァルセージアに毛織物工場を設立。80年代は、ピエール・ルイジとセルジオ・ロロ・ピアーナ兄弟の努力により、いまや世界的アイコンとなったグランデ・ウニタ・スカーフのような独自の製品が完成。セルジオは生まれながらのスタイル感覚を持ち、ピエール・ルイジは卓越生と探究心を持つエンジニアだった。彼らは極上の原材料、ビキューナ、ザ・ギフト・オブ・キングス®、カシミヤ、ベビーカシミヤ、ロータスフラワーなどで緻密に作られた、エフォートレスでリラックス感のあるウエアを生み出した。それ以降の発展のストーリーは、誰もが知るところだ。
text: Natsuko Kadokura