Kawakyun 千賀健永が、靴の職人を訪問。

Fashion 2024.12.25

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Kis-My-Ft2の千賀健永さんがデザインする、オリジナルローファーの制作が進行中。靴職人の元を訪れた千賀さんは、新たなインスピレーションを得た模様!?

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スニーカーのリメイクに夢中になるあまり、靴職人に弟子入りをした経験をもつ千賀健永さん。自ら革問屋にも足を運び、革のセレクトからこだわってクリエイティビティ溢れるスニーカーづくりをしてきた千賀さんは今回、初めてオールレザーの靴づくりに挑むため、タッグを組む名古屋のシューズブランド、ズコット(ZUCCOTTO)を訪問。創業から70年近い歴史をもち、かつて量産の靴制作を手がけていた名古屋のファクトリーでは、使い込まれた機械の数々が現役で動き続けている。美しさと履き心地を深く追求するズコットと、アーティスティックな感覚をもつ千賀さんとの初めてのコラボレーションがスタートする。 

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職人との対話から、新たな発想が生まれる。

「千賀さんは、デザインが的確に頭の中でまとまっている人。だからこそ、どうしても彼と直接細かなやり取りがしたくて、まずは目測でローファーのサンプルを作る必要があったんです」。オンラインでの打ち合わせを経て、叩き台となるファーストサンプルの制作を手がけたのはズコットの代表でありパタンナーの加藤淳さん。ふたりはサンプルを手にしながら、切り込みの角度、靴幅、トップラインの高さやカーブ、そして全体のバランスについて、意見を出し合う。千賀さんのローファーの特徴でもある、足の甲を覆う部分のデザインは、千賀さんのリクエストに合わせて加藤さんが型紙を切り出し、細かな調整をしていく。その手元を、千賀さんは真剣な眼差しで見つめる。

「シルエットがいいですね。サンプルと呼べないくらい、すでに素敵です。特にソールの高さが懸念点だったんですが、すごくいい感じにカーブが出ていて驚きました。ソールまで手づくりでサンプルを制作していただいたことに感激しました」と、千賀さん。千賀さんの描いたデザイン画からパターンを作成し、ファーストサンプルをつくりあげた加藤さんは、革の厚みや各パーツのサイズ感、余白のバランスなどを千賀さんから聞き出していく。

「いつか自分でもローファーをつくってみたいな」と、加藤さんの手元を見ながらつぶやく千賀さんは、革靴制作の現場にすっかり魅了されたようだ。

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専用のペンを使い、サンプルに指示を描き入れる千賀さん。熟考しながら少しずつ描き進める様子は、まるで職人のよう。
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千賀さんとパタンナーの加藤さん。ひたむきにものづくりに取り組む者同士の心地よいキャッチボールが、次々と展開されていく。千賀さんは細かなリクエストを加藤さんに伝えながら、丁寧に角度を微調整する。

靴に合う、理想のレザーを選ぶ。

靴全体のフォルムが決まると、次に使用する革を選んでいく。特に足の甲を覆う部分には、千賀さんらしい細密なデザインが施されているため、その見え方を左右する革の選択について、ふたりは何度も意見を交わし合う。
「硬くてツヤのある革と、柔らかい革にツヤ感を持たせたもの。木型に革を貼って仕上げる時に生まれるシワ感は、それぞれ大きく異なります。ソフトなものだと、履いたときの足当たりはすごくいいですよ。特に千賀さんの足幅は細いほうなので、硬すぎる革だと当たると思います」と、加藤さんは分析する。

「シワ感というのは、大事にしたいです。たとえば、パッチワークの部分にどの素材を使うかによっても表情は変わりますよね。黒だけではなく、グレーやカーキとかちょっと色を入れてもいいわけですね。こうして工房に足を運ぶと、やりたいことがどんどん変わっちゃうんですよね、やっぱり(笑)」と、ものづくりに関われるワクワクが止まらない、という表情の千賀さん。

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立体的な木型に合わせて、革を引っ張りながら成形する様子を再現する加藤さん。選ぶ革によって、生まれるシワや全体の表情、履き心地も大きく変わっていくという。
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さまざまな表情をもつサンプル革を手にする千賀さん。多彩な質感の革に実際に触れることで、新たなアイデアが湧いてくる。

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ファーストサンプルを手にしながら、加藤さんとの細かな打ち合わせを終えた千賀さん。ズコットのファクトリー内で稼働している、さまざまな機械にも惹かれたようだ。「僕はリメイクに特化した靴づくりを学んでいて、ハンドメイドな世界だったので、ズコットさんの使う量産性のある機械は初めて見ました。吊り込みの機械も圧巻でしたし、靴づくりのプロの仕事を垣間見られてワクワクしています」

千賀さんのクリエイター魂をいっそう刺激した、今回のファクトリー訪問。「実際に話し合って、新たなおもしろいアイデアが次々と浮かびました。このローファーが、どうしたらファッショナブルで高級感があって、カッコよくなるかっていうことを想像しはじめたら、もう時間が足りなくて! いまこの瞬間もデザインのこと考えているし、まだどうなるかわからないという感じです」と目を輝かせる。

次回、千賀さんは自身が選んだ革を鞣す、兵庫県のタンナー(製革業者)の元へ。皮が革へと生まれ変わる現場を体感する様子をお届けする。

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ズコットでは量産性のある機械を使う一方、職人による靴専用の"18種ミシン"での細かな手仕事も大切にしている。
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レディースローファーのトップラインを仕上げるズコットの太田誠さんと、その手元を糸を通す作業からずっと真剣な眼差しで見つめる千賀さん。靴づくりの難しさを知る千賀さんだからこそ、その滑らかな手つきに惹きつけられるようだ。
千賀健永 Kento Senga さん

1991年生まれ、愛知県出身。Kis-My-Ft2のメンバー。2011年、シングル「Everybody Go」でメジャーデビュー。23年、東京・表参道「スペース・オー」で初の個展『FiNGAiSM』を開催。その後、同展は台北へ巡回。24年には原宿と名古屋で『FiNGAiSM』展を開催、新作を披露したほか、韓国でのグループ展にも参加。MBS系ドラマ「愛人転生 -サレ妻は死んだ後に復讐する-」(24年)ではダブル主演を務めた。

ブルゾン、白シャツ、デニムパンツ/以上VEIN(Sakas PR)
*その他スタイリスト私物

問い合わせ先:
Sakas PR 
03-6447-2762

MYKITA JAPAN
03-3409-3783

* 日本タンナーズ協会公式ウェブサイト「革きゅん」より転載

天然皮革の魅力を発信する「革きゅん」サイトをチェック!

photography: Sayuki Inoue director: Mitsuo Abe cinematography: Keigan Yako, Shota Kai styling: Kei Shibata (tsujimanagement) hair & makeup: Yuriko Tanzawa text: Miki Suka collaboration: ZUCCOTTO

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