【ショー会場には仲里依紗も】デシグアルのプレミアムライン「デシグアル ステュディオ」がデビュー!
Fashion 2025.09.26
デシグアルから、新たなプレミアムライン「Desigual Studio(デシグアル ステュディオ)」が登場。
ショーのファーストルック。重量感のあるコートとデコンストラクトなスタイルが印象的。
去る9月10日、バルセロナの歴史的建造物トレス・シェメネイエスを会場に、デシグアル ステュディオのデビューとなる25年秋冬コレクションが発表された。デシグアル ステュディオは、ブランドのクリエイティビティをもっとも純粋に体現するラインとして打ち出され、ファッショニスタに向けたリミテッドかつエクスクルーシブなピースを提案。上質な素材、丁寧なテーラリング、洗練されたデザインによって仕立てられたこのコレクションは、ブランドのアーカイブやルーツを再解釈し、その独自性を新しい美の次元へと導いている。
本コレクションは「Back to the Roots(原点回帰)」として打ち出され、ブランドの起源に意識的に立ち返りつつ、現代的で洗練された言語で再解釈。デコンストラクションされたシルエット、シルクやレザーなどのプレミアムな素材、デシグアルの象徴的なジャケットをナチュラルレザーにデニムプリントを施して再解釈したものなど、伝統から生まれる革新が持ち味だ。
デニムプリントを施したレザーのジャケットとミニスカートのセットアップ。
仲里依紗が「会場のカーペットとリンクするイエローのローゲージニットドレスは特に印象的だった」と語ったルック。
メンズルックは全部で5体登場。デシグアル ステュディオの都会的で多面的でグローバルな視点を強化している。
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また、ロゴさえもアートに変える提案として、ロゴをカシミヤやデニムなど意外な素材に分解し、刺繍や拡張を加え、ひとつひとつのガーメントが動きのあるキャンバスに生まれ変わった。ロゴは変化し続ける実験的な表現となり、ランウェイ上でブランドの自由で止まらない精神を体現している。
ロゴマークがドレスのパターンに。
「デシグアル ステュディオは私たちのもっとも戦略的な挑戦です。ブランドコードを高めるコレクションであり、イノベーションとクリエイティビティをアイデンティティの原動力として追求する姿勢を示しています。バルセロナとアーカイブにインスパイアされ、デシグアル ステュディオは新しいデザイン、素材、技術を探求し、ブランドを新たな次元へと引き上げるクリエイティブラボでもあるのです」と、デシグアル・プロダクトディレクターのフェルナンダ・ブラスコは語っている。
デシグアルのDNAに洗練が加わったコレクション。
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印象的なショーのラストを飾ったのは、「Why?」というメッセージを掲げたルック。平和と人類の苦しみの終わりを訴える強い叫びとなり、ブランドに新たな歴史を刻んだ。
ショーのラストルック。
そのルックを着用したのは、ジジ&ベラ・ハディッドの妹でもあるエイダン・ニックス。この瞬間は特別な意味を持つもので、単にエイダンがセレブであるハディッド姉妹の妹であり、ジジとベラが2014年と15年にそれぞれがニューヨーク・ファッションウィークでデシグアルとともに国際的なキャリアをスタートさせたことに由来するだけでなく、その象徴的なメッセージ性にも大きな価値がある。父方にパレスチナのルーツを持つエイダンは、この初登場を通じて、ファッションを介して地域で起きている人々の苦しみを可視化したいという意図を示したのだ。この決断は、過去に「War is not the answer(戦争は答えではない)」など社会的メッセージを服を通じて発信してきたデシグアルの歴史とも重なる。
ラストルックに描かれた「Why?」の文字が、私たちに問いを投げかける。
なぜ世界は分断を選び、つながりを遠ざけてしまうのかと、このコレクションは私たちに問いかける。共感をあえて行動に変えることの力、恐れを愛に変える創造の可能性。ファッションを通じて、デシグアルは再び私たちに世界を見つめ直す勇気を与えてくれる。
ショーのフィナーレは、勇敢で型にとらわれず、社会的責任を重んじるブランドのDNAを改めて示した。
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バルセロナのショー会場にはブランドの新たな挑戦をサポートすべく、世界的なセレブリティが集結! 日本からは俳優の仲里依紗が出席したほか、英『ヴォーグ』誌・前編集長のエドワード・エニンフルをはじめ、ベッキー・G、ライラ・モス、パリス・ジャクソンといった豪華で個性豊かなゲストたちがフロントロウを彩った。
日本から出席した俳優の仲里依紗。
「デシグアル ステュディオ 2025年秋冬コレクションはメンズのルックも素敵で、ジェンダーを問わず着られるようなデザインや素材感がデシグアルらしく、柄×柄など同ブランドならではの遊び心が光っていました」と仲里依紗はコメントを寄せている。












text: Natsuko Kadokura